【簡単に紹介】線維芽細胞の働きとは?増やす方法、活性化させる方法

ここは「線維芽細胞とは何か」の紹介コラムです。線維芽細胞を増やし、その働きを活性化させる方法もぜひご参考下さい。
◆このコラムで分かること
線維芽細胞とは
読み方:センイガサイボウ
線維芽細胞は肌の若々しさを保つ美容成分を作り出している細胞です。よって、線維芽細胞が衰えれば同時に美容成分も減ってしまいます。
健康的で美しい肌を保つためには線維芽細胞を増やし、体内で美容成分をたくさん供給できる状態にしておくことが重要です。
線維芽細胞は真皮にある
私達の皮膚は主に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層に分かれています。線維芽細胞が存在するのは「真皮」の層です。
「真皮」は皮膚の大部分を占めており、その厚さは平均すると約2ミリ。そしてその「真皮」の大部分は、線維芽細胞が作り出す美容成分で構成されています。
線維芽細胞が作り出す美容成分
- コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
線維芽細胞が作り出している成分は主に上記の3つです。
この3つの成分は、肌を構成する3大要素とも言われています。
線維芽細胞が活発に働くことで、これらの成分の新陳代謝がスムーズに行われ、ふっくらと弾力のある健康的な肌を保てるのです。
今回は真皮に存在している際の役割のみを簡単に解説しますが、これらの成分は他にもさまざまな部位で多くの働きをしています。
・コラーゲン(肌の張り)
コラーゲンは皮膚内で網目状に存在して皮膚を支えているタンパク質の繊維。
引っ張りに対する強度が高く、伸びたり縮んだりしにくいという特徴を持ち、大まかに言うと「肌の張り」に影響している成分です。
真皮の70%はこのコラーゲンが占めており、コラーゲンが減ると肌に張りがなくなってしまいます。
・エラスチン(肌の弾力)
エラスチンもコラーゲンと同じくタンパク質の繊維。
コラーゲンと違ってしなやかな伸縮性があるため、大まかに言うと「肌の弾力」に影響している成分です。
さらにエラスチンにはコラーゲンの繊維同士を結び付けて繋ぎとめる働きもあります。
エラスチンは真皮のうちの5%を占めており、コラーゲンと共に真皮の構造を支えてくれているのです。
・ヒアルロン酸(肌の潤い)
ヒアルロン酸は、細胞同士を繋ぎとめるゼリー状の物質。
ヒアルロン酸が1gあるだけで6Lもの水分を蓄えられるほどの保水力があり、大まかに言うと「肌の潤い」に影響している成分です。
真皮内ではコラーゲンやエラスチンの隙間を埋め尽くすように存在して、肌の土台を支えてくれます。
線維芽細胞の働き
線維芽細胞の働きは美肌成分の生成だけではありません。
血管の健康状態を守ったり、美肌に必要な女性ホルモンを作ったりもします。
肌が傷ついた際は、傷ついた部位へと移動してコラーゲンの生成量を増やし、傷の治癒を早めてくれます。
線維芽細胞を増やす方法
- 生活習慣を整える
- スキンケアをする
- サプリメントを服用する
- 再生医療を受ける
・生活習慣を整える
線維芽細胞の減少を抑えるには栄養バランスの良い食事、適度で質の良い運動と睡眠が重要になります。
健康的な生活習慣はストレス軽減にも効果的です。線維芽細胞を攻撃する活性酵素が増えるのを防止して、肌を守ってくれます。
・スキンケアをする
線維芽細胞を守るためにはスキンケア、UVケアも重要です。
紫外線を浴びると皮膚は線維芽細胞を攻撃する活性酸素を増やしてしまいます。
夏場は特に日焼け止めをこまめに塗り、日傘や帽子などでなるべく紫外線を浴びないようにしましょう。
・サプリメントを服用する
食事やサプリメントで線維芽細胞を活性化させる方法もあります。
しかし、線維芽細胞を直接サプリメントに配合することは認められていません
そのため、サプリメントで線維芽細胞を増やす際は「線維芽細胞を活発にする成分」が配合されたものを服用します。
- 線維芽細胞を活発にする成分の例
- ・コラーゲン ・プロテオグリカン ・ビタミンC
・レチノール ・FGF ・プラセンタ ・イソフラボン
・再生医療を受ける
再生医療とは自分の体内にある細胞を取り出して培養し、再び元の体へと移植する医療です。
最近では美容分野でもこの再生医療による研究が進んでおり、線維芽細胞を活性化させる方法も確立されています。
元々体にあった細胞を入れるので、アレルギーや副作用が起こりにくい根本治療になると言われています。
線維芽細胞を増やす再生医療
- 線維芽細胞療法
- PRP療法
・線維芽細胞療法
自分の体にある線維芽細胞を取りだして培養し、再び自分の肌へと注入する治療です。
ダメージを受けた皮膚へ処置すれば、線維芽細胞の美容効果や傷を修復する働きによって皮膚そのものを改善します。
線維芽細胞は分裂周期の早い細胞であるため、特別な処置をしなくても健康な状態で大量に増殖させることが可能です。
それを適宜注入し続けていけば、常に健康な線維芽細胞を保つことができ、老化の根本治療ができます。
・PRP療法
自身の血液から多血小板血漿(PRP)を取り出し、再び体内へ注入する治療です。
PRPには線維芽細胞の増殖を促す成長因子が含まれています。
線維芽細胞を増やすことのみを目的とした治療ではなく、PRPはその他さまざまな成長因子を含んでいるため、より広い効果が期待できます。
線維芽細胞が減る原因
- 加齢
- 乾燥
- 紫外線
- ストレス
- 活性酸素
基本的に線維芽細胞の増殖力は40代で20代の頃の半分以下にまでなることが分かっています。
さらに加齢以外にも、線維芽細胞は上記によってダメージを受けますので、人によっては早くにその働きが衰えていく方も。
そうなると美容成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸)が満足に供給されなくなり、シワやたるみが発生しやすい肌になります。
線維芽細胞の働きを活性化させよう!
私達の肌は、線維芽細胞の働きによって弾力や張り、そして潤いを保つことができています。
線維芽細胞が生み出す美容成分がなければシワやたるみが生まれ、肌はすぐに若々しさを失ってしまうでしょう。
線維芽細胞は歳をとるほど増殖能力が弱まり、美容成分を生成しなくなっていきます。
肌の若さを保つ秘訣は「線維芽細胞の活性化」です。そのためにはまず生活習慣の改善から、若々しい綺麗な肌であり続けられるよう見直してみましょう。
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