【紫外線対策】UVA・UVB・UVC、ブルーライトの違いとは?日焼けを早く治す方法【おすすめの日焼け止め】

ここは「紫外線の種類(UVA・UVB・UVC)」の紹介コラムです。日焼けのケア方法、おすすめの日焼け止めの選び方、さらには紫外線とは別にブルーライトの特徴も紹介するのでぜひご参考下さい。
◆このコラムで分かること
紫外線とは?(波長の種類)
紫外線は太陽光のうちの1種です。
太陽光には波長の長さ順に「赤外線・可視光線・紫外線」の3種類があります。
さらに紫外線は波長の長さ順に「UVA・UVB・UVC」の3つに大別されます。
紫外線に触れると肌は傷ついてしまうので、紫外線対策は肌の健康を守るために重要です。
1.UVAとは
UVAは太陽光から発せられる紫外線の1つ。UVAの波長は他よりも長めの315-400nmです。
紫外線の中でも有害度の高い波長は、太陽から地表へ降り注ぐ前にオゾン層によって吸収される場合がほとんどです。
しかしUVAはオゾン層を突き抜けやすい波長なので、地上にいる人々の肌にも多く降りかかります。
・UVAを浴びるデメリット
- 張りがなくなる
- たるみができる
- シワが増える
UVAは肌に当たると皮膚表面だけでなく、もっと深く(真皮層)にまで侵入します。
太陽の光に当たる度、肌の内側から弾力を無くして今あるシミをより濃くする作用を持ち、そのダメージは目に見えずとも蓄積していきます。
多くの人はそのまま過ごし、いつの間にか張りのないたるんだ肌になっていると気づくのです。
人は歳を経るごとに肌が衰えるものですが、その劣化もUVAを浴びた累計時間が関係しているのではとも言われています。
UVAはたくさん浴びた日でも、すぐ目に見えて分かるほどの変化はありません。
それでもUVAが恐ろしいのは、皮膚の奥でダメージがどんどん蓄積していくからです。
UVAは一般的に想像される日焼け症状(肌の赤み、黒ずみ)にはあまり関与しません。※全く関係ないわけではありません
しかしUVAが肌に当たると、皮膚の表面だけでなくその奥にある真皮と呼ばれる層にまで影響を与えます。
UVAが皮膚の深くまでじわじわとダメージを与えるため、紫外線は日焼けのみならず、張り・たるみ・シワといった症状が増やすのです。
※皮膚は「表皮・真皮・皮下組織」の3つの層で構成されている。
・張りがなくなる
UVAは皮膚の中にあるコラーゲンやエラスチンといった美容成分を減らします。
これらの美容成分は、皮膚を内側から押し上げるために必要です。つまり、この美容成分がなくなると肌は弾力が消え、張りのない姿に変わります。
・たるみができる
人は常に重力が降りかかる地球で暮らしています。
張りのなくなった肌には、重力を跳ねのける力強さがありません。そうなると、皮膚はどんどん下方向へと落ち、たるみが生じていきます。
・シワが増える
肌はたるみが進むと、たるみジワが生じます。
たるみジワは、たるんだ皮膚の下に段差ができ、線が生まれた状態。しわは老けて見える理由として大きいので美容において避けたい現象です。
・UVAはいつでも対策しておくと良い
- UVAはどんな季節でも降り注ぐ
- UVAはどんな天気でも降り注ぐ
- UVAはどんな場所でも降り注ぐ
UVAは雲やガラスを透過する性質も持っているため、くもりの日や室内にいる場合でも注意が必要です。
・UVAはどんな季節でも降り注ぐ
UVAが降り注ぐ量は、春先から増え始めて5月頃がピークです。
基本的に暑い時期に多いですが、秋冬でも夏の半分ほどが降り注いでいます。
半分でも肌に影響を与えるくらいの量はあるので、1年中ずっと油断できません。
・UVAはどんな天気でも降り注ぐ
UVAは晴れの日だけでなく、曇りの日、雨の日でも降り注いでいます。
気象庁のHPによれば、紫外線の量は晴れの日を基準とした場合、曇りでも60%、雨でも30%とのこと。
UVAは雲を通り抜けやすい紫外線なので、しっかりと防ぐには天気や雲の数を問わず対策が必要です。
・UVAはどんな場所でも降り注ぐ
UVAは窓ガラスを通り抜け、室内の壁や床を反射するほど透過性・反射性が高いです。
そのため室内や車内にいるときでも、窓から侵入してきたUVAを浴び続ける可能性があります。
少しでも紫外線を浴びる量を減らせば、その分だけ肌の劣化を防げるので覚えておきましょう。
※紫外線は何かにぶつかる度にある程度はカットされるので100%そのまま届くわけではありません。
・UVAの対策方法
- 日焼け止めは「PA」をチェック
- UVケアアイテムを使う
- サングラスをかける
- ビタミンを摂取する
上記はでUVAを浴びない、もしくはUVAによるダメージを防ぐ方法の例です。また、紹介する対策はUVAに限らず、紫外線全般に対して有効なものもあります。
・日焼け止めは「PA」をチェックする
日焼け止めによく記載されている「PA」とは、「Protection Grade of UVA」の略称です。
PAは簡単に言うとUVAに対する防止力を示しています。
「PA+」「PA++++」などのように記載されており、+の数が多いほど防止力が強いです。
+の数は最高4つまで。PAが高すぎるものを使用すると、逆に肌に負担がかかる場合もあると言われています。
UVAを防いで肌の健康を保つため、天気や場所次第で適切な日焼け止めを選びましょう。
・UVケアアイテムを使う
UVケアに役立つアイテムとしてメジャーなものと言えば、例えば日傘・帽子・手袋などがあります。
その他、自身が装着するもの以外にもUVカットできるアイテムはたくさん。
UVAは室内にも侵入するため、UVカット機能のあるシールやカーテンを活用するのもおすすめです。
・サングラスをかける
紫外線は肌だけでなく目にもダメージを与えます。
目の水晶体の奥にある網膜にまで届き、角膜炎、白内障などの目の病気になるリスクも。
また、紫外線は目に見えませんがメラニンが視界に入ることで、脳が「メラニン(シミ)を作れ」と皮膚に命令を下すとも言われています。
紫外線から目を守るためには、サングラスを使用するといいでしょう。
・ビタミンを摂取する
ビタミン(特にビタミンA,C,E)には活性酸素を抑える働きがあります。
特にビタミンCにはシミの生産を抑えたり、シミを薄くしたりする効果があるとして有名です。
身体は紫外線を浴びると活性酸素を増やし、肌を傷つけてしまいます。
ビタミンの多い食事・サプリなどを用いて、身体の内側から紫外線ダメージを防ぎましょう。
2.UVBとは
UVBは太陽光から発せられる紫外線の波長の1つ。UVAの次に長い波長(280-315nm)を持つ光です。
UVBは人の肌に当たる紫外線のうち、1割程度しか降りかかりません。(9割はUVA)
これはUVBがUVAと比べてオゾン層や雲に阻まれやすい波長なため、地表へ到達する前に量が少なくなるからです。
・UVBを浴びるデメリット
- 炎症が起こる
- 色素沈着が起こる
UVBは降り注ぐ量が少なくとも、UVBは短時間で皮膚の表面に強く影響を与えるのが特徴です。
日光に当たり続けて肌に赤み(炎症)や色素沈着(シミ)が生じるのは、なんと7割以上がこのUVBの責任と言われています。
照射量が少ないとはいえ、短時間でも浴びると肌に与えるダメージは激しく、皮膚がんになるリスクも高まるため注意しましょう。
・炎症が起こる
UVBを浴び続けると肌は傷つき、炎症を起こします。
炎症の程度によっては赤みが生じて火照ったような熱を持ち、ヒリヒリとした痛みに。強い炎症の場合は放っておくと火傷・水ぶくれになる可能性があります。
・色素沈着が起こる
色素沈着とは、皮膚内でメラニンという黒い色素が排出されず残った状態です。
皮膚は紫外線が当たると、ダメージを抑えるためにメラニンをたくさん生産します。これはメラニンに紫外線の影響を抑える働きがあるからです。
そして役目を終えたメラニンは通常、皮膚のターンオーバーと共に排出されます。しかし、UVBによる炎症が強いと肌は、ターンオーバー周期が乱れやすいです。
結果、ターンオーバーで正常に排出されなかったメラニンが皮膚内に残り、肌は黒いままになります。
・UVBが降りかかる時期
UVBは基本的に暑い時期に多く降りかかる紫外線です。
冬は少なく、春過ぎから増えて、夏にピーク、秋を超えてまた減少します。
UVBは短時間でも強いダメージを受けるので、特に夏場はしっかり対策した方が良いです。
また、寒い時期もUVBの量は0ではないので、対策する度合いは違えど、いつでも気にかけておきましょう。
・UVBの対策方法
- 日焼け止めは「SPF」をチェック
- 日光を遮断する
- 肌を冷やす
- サングラスをかける
- ビタミンを摂取する
上記はでUVBを浴びない、もしくはUVBによるダメージを防ぐ方法の例です。また、紹介する対策はUVBに限らず、紫外線全般に対して有効なものもあります。
・日焼け止めは「SPF」をチェック
日焼け止めによく記載されている「SPF」とは、「Sun Protection Factor」の略称です。
SPFは簡単に言うとUVBに対する防止力を示しています。
SPFは「2~50」の数字でレベルが示されており、「50+」と書かれている場合は50以上ということ。数値が大きいほど防止力は強いです。
ただし、数値が高いものほど、逆に肌に負担も増える場合もあるとも言われています。
UVBを防いで肌の健康を保つため、天気や場所次第で適切な日焼け止めを選びましょう。
・日光を遮断する
UVBにUVAのような透過性はなく、日傘などで対策が可能です。障害物を隔てていればかなり遮断できます。
UVケアに役立つメジャーなものと言えば例えば日傘・帽子・手袋など。
その他、自身が装着するもの以外にもシールやカーテンなど、UVカット用のアイテムはたくさんあります。
なるべく日陰を歩いたり、UVケアアイテムを使用したりして、UVBが当たる時間を減らしましょう。
・肌を冷やす
UVBを浴び続けると、軽い火傷のように肌が熱を帯びていきます。
熱を放っておくと肌の水分も蒸発してダメージが増加することに。
肌の状態に違和感を覚えたら、濡れタオルや氷水で冷やして、痛みや傷の進行を食い止めましょう。
また、熱で失った水分を取り戻すために保湿することも大事です。
・サングラスをかける
紫外線は肌だけでなく目にもダメージを与えます。
目の水晶体の奥にある網膜にまで届き、角膜炎、白内障などの目の病気になるリスクも。
また、紫外線は目に見えませんがメラニンが視界に入ることで、脳が「メラニン(シミ)を作れ」と皮膚に命令を下すとも言われています。
紫外線から目を守るためには、サングラスを使用するといいでしょう。
・ビタミンを摂取する
ビタミン(特にビタミンA,C,E)には活性酸素を抑える働きがあります。
特にビタミンCにはシミの生産を抑えたり、シミを薄くしたりする効果も期待されています。
身体は紫外線を浴びると活性酸素を増やし、肌を傷つけてしまいます。
ビタミンの多い食事・サプリなどを用いて、身体の内側から紫外線ダメージを防ぎましょう。
3.UVCとは
UVCは3つの紫外線の中で一番短い波長(100-280nm)の光です。
太陽から地表へ降り注ぐ前にオゾン層で全て吸収されるので、基本的に私達の肌へは当たりません。
もしも肌に当たれば、人体への影響としては目の角膜炎や皮膚がんの発症など、強いダメージを引き起こす最も有害な紫外線です。
UVCは今後、環境汚染などでオゾン層の破壊が進んだ際に、地表に到達する可能性があるのではないかと言われています。
UVAとUVBの違いを比較
地表にいる私たちの肌に直接降りかかる紫外線は『UVA』と『UVB』の2種類のみ。
太陽からは3種類の光が発せられており、紫外線はそのうちの1種。そして紫外線は「UVA・UVB・UVC」の3つに大別されています。
ただし『UVC』は太陽から地表へ到達する前にオゾン層で吸収されてなくなるため、私達は浴びる心配がありません。
– | UVA | UVB |
---|---|---|
ダメージ | 真皮層 | 表皮層 |
症状 | 張り・たるみ | 赤み・黒ずみ |
被害スピード | じわじわ蓄積 | すぐに変化 |
日焼け止め選び | PAを見る | SFPを見る |
1.肌に与える影響の違い
・主にダメージを与える層
- UVA
- 浴びると肌の表面を超えて、真皮層にまで届きます。真皮層は肌の弾力に関わる美容成分を生み出している層です。
- UVB
- 浴びると肌の表皮層を強く傷つけます。表皮層は皮膚の一番外側についており、傷ついた様子も目に見える層です。
・主に引き起こす症状
- UVA
- UVAは弾力を生むはずの真皮層を傷つける為、主に肌の張り・たるみに影響を与えます。
- UVB
- UVBは肌の表面を激しく傷つけ、主に炎症(赤み)や色素沈着(黒ずみ)を生じさせます。
・肌トラブルになる早さ
- UVA
- ダメージは浴びるごとに蓄積していき、じわじわと後々に響いていきます。
- UVB
- 目に見えている皮膚層を強く傷つけて、すぐ見た目に変化(日焼け症状)が起こります。
2.照射量の違い
・照射量
- UVA
- 私達に降りかかる紫外線のうちの約9割です。
- UVB
- 私達に降りかかる紫外線のうちの約1割です。
・季節による推移
- UVA
- 気温が暖かかくなる春先から夏場にかけて照射量が増加します。
秋冬でもピーク時期の半分くらいの量が降り注ぎ、それでも充分に肌に影響を与えるので1年中油断できません。
- UVB
- UVAと同様に、暖かかくなる春先から夏場にかけて量が増加します。
しかし秋冬の照射量はピーク時の約1/4となり、少ないです。
・光の透過性
- UVA
- 透過性が高く、少なからず雲や窓ガラスも突き抜けます。曇りの日や室内でも油断ができません。
- UVB
- 透過性は少ないです。建物や日傘などの遮蔽物があると、その先までは届きにくくなります。
2.対策方法の違い
・ダメージの防ぎ方
- UVA
- 完璧に守るためには常日頃からのケアが大事です。
UVAはさまざまな場所へ浸透するので、影に隠れても浴びてしまいます。
夏場は当然強い対策が必要ですが、それ以外のときでも可能な限り肌をケアしましょう。
多くの人が油断しがちなときこそ、周りとのUVAによるダメージ量に差が生まれます。
- UVB
- 日光を感じたら、なるべく早く光を遮りましょう。
UVBは短時間でも肌の表面に強くダメージを与えてしまいます。
長く浴びると軽い火傷のようになるので、肌が火照りを感じたら濡れタオルなどで冷やしましょう。
・日焼け止めの選び方
- UVA
- 日焼け止めを選ぶ際に「PA」を見ましょう。
PAとは「Protection Grade of UVA」の略称です。
「PA+」「PA++++」などのように記載されており、+の数が多いほど防止力が高くなります。
- UVB
- 日焼け止めを選ぶ際に「SPF」を見ましょう。
SPFとは「Sun Protection Factor」の略称です。
SPFは「2~50」の数字でレベルが示されており、「50+」と書かれている場合は50以上ということ。+の数が多いほど防止力が高くなります。
紫外線以外の太陽光「ブルーライト」とは
ブルーライトは太陽光に含まれている、波長が380〜500mの青色光です。
ブルーライトは目や肌に悪影響を与えると言われており、今や町中にはブル―ライトを避けるための商品が多数。
眼鏡、PCのディスプレイ、そして日焼け止めなどのコスメにも、ブルーライトカットを謳う製品は数多く開発されています。
- 光の波長について
- ちなみに紫外線の波長はおよそUVAが320~400nm、UVBが280~320nmです。
波長が短いほど影響が強く、長いほど皮膚の奥深くに入り込みやすいと言われています。
・ブルーライトを浴びるデメリット
ブルーライトは紫外線と同様に、ブルーライトも浴び続けると肌が活性酸素を増やしてしまいます。
それにより美容成分の減少・メラニンの増加などを引き起こして、シミ・しわ・たるみ・乾燥などさまざまな症状が現れやすくなるのです。
・ブルーライトカットの日焼け止めの効果
日焼け止めは製品ごとに、どの波長の光をどの強さで肌を守ってくれるのかが異なります。
短い波長しか対応できない日焼け止めでは、紫外線から肌を守ることはできても、ブルーライトの影響は防げない場合も。
だからこそブルーライトのような別の波長もカバーする製品を使用することで、より太陽光に対する抵抗力を高められるのです。
・ブルーライトカットの日焼け止めの種類
- ブルーライトそのものを跳ね返すタイプ
- ブルーライトの影響を無害にするタイプ
ブルーライトカットを謳う日焼け止めに期待される効果は、主に上記の2種類。片方だけの効果を発揮する日焼け止めもあれば、両方の効果を発揮できる日焼け止めもあります。
・ブルーライトそのものを跳ね返すタイプ
おそらく、こちらが多くの人が想像するブルーライトカットの効果でしょう。
紫外線拡散剤と言う成分が入っており、ブルーライトを跳ね返して、肌の奥に侵入するのを止めます。
※紫外線拡散剤という名前ですが、ブルーライトにも効果があります。
・ブルーライトの影響を無効化するタイプ
ブルーライトが肌に到達した際に生じる刺激を、熱などの別のエネルギーに変換・放出して、肌の奥に侵入するのを止めるものです。
紫外線吸収剤と言う成分が入っており、紫外線拡散剤より効果は高く、肌への負担が大きい傾向にあります。
※紫外線吸収剤という名前ですが、ブルーライトにも効果があります。
・ブルーライトカットの日焼け止めが防ぐ主な症状
- シミ、くすみ
- シワ、たるみ
- 乾燥、カサつき
・シミ、くすみ
肌は太陽光に含まれるブルーライトや紫外線が当たると、メラニンをたくさん生産するようになります。
メラニンは黒い色素のことで、シミやくすみといった肌の黒ずみの原因です。
ブルーライトをカットのできる日焼け止めを塗っておくと、太陽光によるメラニンの過剰生産が抑えられ、シミを予防できます。
・シワ、たるみの予防
肌は太陽光に含まれるブルーライトや紫外線が当たると、活性酸素が増えます。
活性酸素は普段はウィルスなどを撃退する免疫機能として働きますが、増えすぎると逆に肌を攻撃してしまうので注意が必要です。
ブルーライトをカットできる日焼け止めを使用して、活性酸素が増え過ぎないようにすれば、シワやたるみが起きにくくなります。
・乾燥、カサつき
ブルーライトを浴びた肌は乾燥しやすく、ターンオーバーが乱れがちになります。
だからこそ、ブルーライトによるダメージを日焼け止めで抑えておけば、肌の潤いも保持しやすいものに。
肌の水分は肌のごわつきなどを解消して、滑らかな触り心地を守ります。
・ブルーライトの日焼け止めを選ぶ際の注意
紹介文にブルーライトカットと書かれていなくても、ブルーライトの影響を抑えてくれるコスメはたくさんあります。
逆に悪質な美容情報サイトだと、ブルーライトカットできると言いながら、実はブルーライトカットに関係する成分が入っていないコスメが紹介されていることも。
ブルーライトカットできる商品が欲しい場合は、しっかりと信用できる機関の情報を探しましょう。
日焼けを早く治す方法
強い日焼けは火傷と同じような状態。要は炎症を起こしてダメージを受けています。
そして日焼け後に肌が黒くなるのは炎症後の色素沈着が原因です。紫外線や炎症がメラニンを増やし、体内に留めてしまいます。
日焼けによるダメージや黒ずみは一般的な「炎症のケア」「色素沈着のケア」を行うことでも改善可能です。
・日焼け後のアフターケア7つ
- 患部を冷やす
- ビタミンCを摂取する
- ハイドロキノンを摂取する
- トラネキサム酸を摂取する
- ヒーライトを受ける
- フォトフェイシャルを受ける
- 飲む日焼け止めを服用する
・患部を冷やす
日焼けした直後にできるのは、まず火照りを冷やすこと。
少しでもヒリヒリとした熱感があれば、そこは炎症を起こしています。早めに冷やしておけば、後々の肌ダメージを抑えることが可能です。
冷やしても冷やしてもヒリつきが止まない場合は、炎症止めの塗り薬なども活用しましょう。
- 日焼け肌の冷やし方
- 日焼けした肌は、なるべく長時間使ってじんわりと冷やします。氷水を入れたビニール袋や保冷剤をタオルで覆い、肌に当てましょう。
日焼け中の肌は既に炎症で弱っています。必要以上の冷却は刺激となってダメージに。炎症の度合いにもよりますが、直接氷を肌にあてるのは基本的にNGです。
・ビタミンCを摂取する
ビタミンCにはメラニンの発生を抑える効果があり、日焼け後のシミ対策に期待大。
ビタミンCは食事やサプリ以外にも、市販の美容コスメで摂り入れられます。しかしできればクリニックに行く方が、自宅よりも効率の良くビタミンCの摂取が可能です。
内服薬の他、高濃度ビタミンC点滴やメソナJという導入機などを受ければ、ビタミンCをしっかり肌に浸透させられます。
・ハイドロキノンを摂取する
ハイドロキノンはメラニンの生産を抑制できる成分です。
内服薬の他、塗り薬に配合されていることも。
古くから美白効果に注目を浴びており、日焼けによるシミ対策にも効果を発揮できます。
日焼けをしてもメラニンが生まれなければ、肌は黒くなりません。
・トラネキサム酸を摂取する
トラネキサム酸もメラニンの生産を抑えてくれる成分です。
こちらも内服薬の他、塗り薬に配合されていることがあります。
市販のスキンケア商品にも配合されていますが、クリニックで処方できる薬と比べると含有量が少ないです。
トラネキサム酸には抗炎症作用もあり、シミの発生の他、肌ダメージも抑えられます。
・ヒーライトを受ける
ヒーライトは照射した肌細胞を活性化させる美容治療です。
細胞の再生能力が高まり、日焼けによる痛み・ダメージの治癒ができます。
施術は1回(1箇所)あたり11分。照射箇所がじんわりと温まって心地良い気分になるくらい、痛みや負担はありません。
とても気軽に受けられる美容メニューです。
・フォトフェイシャルを受ける
フォトフェイシャルはシミ治療の定番とも言われている美容機器です。
日焼けから時間が経ち炎症が静まっていれば、フォトフェイシャルを受けるのもオススメ。
メラニンを攻撃してシミの発生を防ぎながら、膨らんだ毛細血管を縮小したり、美容成分を増やしたりもします。
シミはもちろん、毛穴の開きやニキビ肌、顔の赤みなど、肌の状態を幅広く改善してくれるのです。
・飲む日焼け止めを服用する
日焼け対策のために日焼けクリームを塗る方は多いと思いますが、日焼け止めには飲むタイプもあります。
飲む日焼け止めの効果は主に抗酸化作用、つまりは日光によって起こる肌のダメージの抑制・修復です。
紫外線を跳ね返す効果はありませんが、紫外線が当たってもピンピンしていられる肌を作ります。
・日焼け予防にも効果的
日焼けによる肌ダメージを恐れるなら、やはりまず日焼けを起こさないことが第一優先。
日焼けが生じてから慌てている時点で、肌は既に炎症を起こし、傷ついています。
上記で紹介したアフターケアの多くは、可能なら日焼けをする前に行っても構いません。
日焼けシーズンよりも前から対策を続けていれば、その間に日光に負けない強い肌を育てられます。
・生活習慣も大事
日焼け対策には、薬や治療だけでなく日々の生活習慣を整えることも大事です。
肌の健康を保ち、代謝を上げておけば、日焼け症状を含めたさまざまなダメージを素早く治癒できます。
身体の代謝機能を高めるためには栄養のある食事、快適な睡眠時間、適度な運動を心がけましょう。
(おまけ)当院の美容ドクターの日焼け対策
- 飲む日焼け止め
- 4月頃になったら毎日「U・Vlock」を服用
- 日焼け止めクリーム
- 朝だけでなく、こまめに塗り直し
- 適度に肌を冷やす
- 炎症止めの薬を塗る
- 肌にヒリつきを感じたら冷やす&炎症止め
- 美白剤を塗る
- ヒリつきが取れた時点で塗布
- ビタミンCを摂取
- 高濃度ビタミン点滴とメソナJを活用
- フォトフェイシャル
- 1ヵ月ほど日焼けシーズンが経つと施術
上記は、当院ドクターの一人が毎年実行している日焼け対策です。
毎年のようにビーチリゾートへ行く方ですが、紫外線を多く浴びながらも美白を維持しています。
準備からアフターケアまでしっかり徹底することで、紫外線を浴びながらも肌のダメージ・シミを予防できるということです。ぜひご参考ください。
日焼け止めの塗り方
紫外線対策には日焼け止めの塗り方が大事です。
日焼け止めの効果をしっかりと効かせるためには、肌へ1㎠あたり2mgほど使うのが適量と言われています。
例えば人の顔の面積は大体300~400㎠程度なので、日焼け止めを顔全体に塗る場合は600~800mgほど使うということ。
500円玉くらいの大きさを目安にして手に取れば、この量に近くなります。ぜひやってみましょう。
・こまめに塗り直そう
日焼け止めクリームは朝に塗るだけで一日中紫外線を防いでくれるとは限りません。
例えば大量に汗をかくと、クリームもその汗で流れ落ちてしまうからです。
もしも長い時間を外にいて発汗が多い日は、1~2時間おきの塗り直しも必要になります。
日焼け止めの選び方
日焼け止めの効果を示す指標に「SPF」と「PA」があります。
夏はこの数値がどれくらいの日焼け止めを選べばいいのか質問されることが多いです。
この数値の意味をよく分からず、なんとなくで使っている方もいることでしょう。それぞれ解説していきます。
1.SPFをチェック
SPFとは、Sun Protection Factor の略です。
シミ・そばかすの原因である、UVB(紫外線B派)を防ぐ成分が入っています。
普通の日本人の場合、何もしないでいると15分~20分ほどで日焼け症状が起こります。
その日焼け症状が起こる時間をどれだけ延長されるか示しているのがSPFの数値です。
基本的に夏のデイリー使用ではSPF20~30くらいで充分でしょう。ただし日焼け止めを肌に塗っている状態を保つため、1日の間でもしっかり塗り直さないと、数値通りの日焼け止めの恩恵を受けることはできません。
・SPFの数値が守れる時間を計算
例えばSPF30の場合、15分で日焼けする人に塗ったとすると『15×30=450分の間』日焼け症状が起こらない、といった効果を表します。
ただし、この効果は1c㎡に2mgの量が乗ったときの場合です。
大抵の日焼け止めは、この量を実際に載せると肌の上は真っ白になるので、正直、現実的ではありません。
・SPFの効果を正しく使うための注意
上記の説明からも分かる通り、SPFの数値がどんなに高くても、1回塗っただけで安心してはいけません。
人間は皮膚から汗も皮脂も分泌されるので、ずっと1c㎡に2mg乗っている状態でいることはほぼありえないからです。
夏は特に汗や皮脂の分泌も多いので、日焼け止めもメイク崩れのようにすぐに皮膚から取れてしまいます。
基本的にはどれもしっかり塗り直してあげること。これが日焼け止めの効果を持続させるために大切です。
2.PAをチェック
PAは、Protection Grade of UVAの略です。
UVBよりも皮膚の深くに入り込んで、たるみの原因になるUVA(紫外線A派)を防ぐ成分が入っています。
+が多いほど効果、UVAを防ぐ効果が高いです。
しかし、その効果はSPFと同じでしっかり皮膚の上に塗れているときに限るので、きちんと塗り直すことが大事です。
飲む日焼け止めの効果
最近ではジェル、スプレー、パウダー、内服用などいろいろな日焼け止めが増えました。
その中でも使い勝手の良いのが、内服する飲む日焼け止め。
飲む日焼け止めは、紫外線による肌の老化現象、その他さまざまなダメージを食い止められます。
・服用するタイミング
飲む日焼け止めは、夏よりも前、紫外線が強くなる時期の最初の方からしっかり飲んでいくのがおすすめです。
そうすれば、日焼けに強い体作りをした状態で夏を迎えられます。
日焼けをするときだけ飲むのでは、耐性のある体になる前に紫外線に当たってしまうので、少しもったいないです。
意外と紫外線対策が必要な部位
紫外線は普段何をしていても入ってくると思っておいた方が良いです。
そのためか今はUVカットのカーテン、UVカットの入っているガラスなどもあります。
家でも気を付けている方の中には、外で洗濯物を取り込むだけでも日焼け止めを塗ってから行うという方もいます。
- マスクは紫外線を防がない?
- 勘違いしている人も多いのですが、通常のマスクに紫外線をカットする効果はありません。
多少の散乱はするかもしれませんが、マスクをしているからと紫外線対策ができるとは思わない方がいいでしょう。
(普通のマスクの場合です。UVカット機能を付けている特殊なマスクはあるかもしれません。)
さらに紫外線は顔や手足だけでなく、身体の様々な部位に刺激を与えますので、下記にも注意しておきましょう。
・髪
実は肌だけではなく、髪も日焼けすることを知っていますか?
髪も紫外線に当たり過ぎると、ごわついたり、枝毛っぽくなったり、乾燥したり、さまざまなダメージを負います。
髪の紫外線対策としては、ずっと外にいる方ならスプレータイプの日焼け止めが便利です。
・目
目に紫外線を多く浴びると、角膜がダメージを負ってしまいます。
痛みや充血に繋がり、白内障と呼ばれる症状に陥ることも。
また、直射日光を見てはいけないのは当然ですが、目が太陽による明かりを見ることで脳が紫外線を感知し、日焼けをするという説もあります。
日本も夏は紫外線がかなり強くなるので、UV機能付きのサングラスを使用するのもいいでしょう。
・首、デコルテ
顔のケアは一生懸命やっていても、首やデコルテのUVケアを怠る方は多いです。
顔以外も同じ皮膚なので、紫外線が強く当たりそうな部位は全てしっかりケアしましょう。
美容治療の中には、顔以外にも施術できるものがたくさんあります。
例えばハイドラフェイシャルで角質をとり、フォトフェイシャルでシミになる前のメラニンを壊せば、紫外線によるシミをかなり予防できます。
おすすめの日焼け止め
- U・Vlock
- 表参道メディカルクリニックに置いてある”飲む日焼け止め”。1箱30粒入り(30日分)税込7,020円です。当院でも海好きなスタッフは毎年4月からこれを服用して、日焼けに強くてシミを作らない体を作って夏を乗り越えています。
- ▶U・Vlockの紹介ページ
- ゼオスキンヘルス パウダーサンスクリーン
- 多くの方が効果を実感しているメディカルコスメ「ゼオスキンシリーズ」。そのパウダータイプの日焼け止めです。こちらもクリニックに置いてあります。一塗りでケアできるのでベタベタ塗る必要がなく、テカリの防止にもなりますよ。
- ▶ゼオスキンの日焼け止め
- ラロッシュポゼ
- 下地にも使える人気の日焼け止め。この上にファンデーションやBBクリームで日焼け止め成分が入っているものを使うとより効果的です。通勤する程度の予定であればこれで大丈夫でしょう。
紫外線対策におすすめの美容治療
- メソナJ
- 夏は紫外線で皮膚が疲れてきたり、冷房で乾燥したりすることも多いです。そうして疲れた肌には、メソナJで栄養を入れてあげるのがピッタリ。
保湿効果のある成分やビタミンCもいいですし、紫外線で肝斑が悪化する場合はトラネキサム酸も効果的です。 - ▶メソナJの紹介ページ
- ピーリング治療
- ピーリングができる治療は、例えばハイドラフェイシャルやサリチル酸ピーリングなど。これら一つでも定期的にやるだけでも肌の状態が安定します。
▶ピーリング治療(4種類)の紹介ページ
紫外線対策をして老化を防ごう
紫外線は美容好きの方が忌避するシミ・シワ・たるみなどなど、さまざまな症状の原因です。
しかし、逆に紫外線をしっかり対策すれば、肌の老化は8割も抑えられると言われています。
表参道メディカルクリニックでは、日焼け止めアイテムをたくさんご用意。医療機関でしか手に入らないコスメもあるので、ぜひチェックしてみてください。
カウンセリングもお受けしていますので、あなたに合うスキンケアコスメを見つけるためにもご活用頂ければ幸いです。
来院のご予約はもちろん、電話やメールでのお問い合わせもお待ちしています。
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