UVBとは?紫外線の波長は一つじゃない!浴びると肌への影響は?

ここは「UVBとは何か」の紹介コラムです。主に3種類ある紫外線の波長の中で、UVBだけに焦点を当てて説明しますのでぜひご参考下さい。
目次
UVBとは
UVBは太陽光から発せられる紫外線の波長の1つ。
紫外線の種類は発せられる波長によって分けられており、UVBの波長は280-315nmです。
UVBは人の肌に当たる紫外線のうち、1割程度しか降りかかりません。(9割はUVA)
これはUVBがUVAと比べてオゾン層や雲に阻まれやすい波長なため、地表へ到達する前に量が少なくなるからです。
◆UVAとは?
◆紫外線の波長(UVA・UVB・UVC)の違い
UVBが与える影響
UVBは皮膚の表面を強く傷つけて、炎症や色素沈着を引き起こします。
日焼けの症状として多くの人が想像する赤みや黒ずみは、このUVBの影響が強いです。
照射量が少ないとはいえ、短時間でも浴びると肌に与えるダメージは激しく、皮膚がんになるリスクも高まるため注意しましょう。
・炎症が起こる
UVBを浴び続けると肌は傷つき、炎症を起こします。
炎症の程度によっては赤みが生じて火照ったような熱を持ち、ヒリヒリとした痛みに。強い炎症の場合は放っておくと火傷・水ぶくれになる可能性があります。
・色素沈着が起こる
色素沈着とは、皮膚内でメラニンという黒い色素が排出されず残った状態です。
皮膚は紫外線が当たると、ダメージを抑えるためにメラニンをたくさん生産します。これはメラニンに紫外線の影響を抑える働きがあるからです。
そして役目を終えたメラニンは通常、皮膚のターンオーバーと共に排出されます。しかし、UVBによる炎症が強いと肌は、ターンオーバー周期が乱れやすいです。
結果、ターンオーバーで正常に排出されなかったメラニンが皮膚内に残り、肌は黒いままになります。
UVBが降りかかる時期
UVBは基本的に暑い時期に多く降りかかる紫外線です。
冬は少なく、春過ぎから増えて、夏にピーク、秋を超えてまた減少します。
UVBは短時間でも強いダメージを受けるので、特に夏場はしっかり対策した方が良いです。
また、寒い時期もUVBの量は0ではないので、対策する度合いは違えど、いつでも気にかけておきましょう。
UVBの対策方法
- 日焼け止めは「SPF」をチェック
- 日光を遮断する
- 肌を冷やす
- サングラスをかける
- ビタミンを摂取する
上記はでUVBを浴びない、もしくはUVBによるダメージを防ぐ方法の例です。また、紹介する対策はUVBに限らず、紫外線全般に対して有効なものもあります。
・日焼け止めは「SPF」をチェック
日焼け止めによく記載されている「SPF」とは、「Sun Protection Factor」の略称です。
SPFは簡単に言うとUVBに対する防止力を示しています。
SPFは「2~50」の数字でレベルが示されており、「50+」と書かれている場合は50以上ということ。数値が大きいほど防止力は強いです。
ただし、数値が高いものほど、逆に肌に負担も増える場合もあるとも言われています。
UVBを防いで肌の健康を保つため、天気や場所次第で適切な日焼け止めを選びましょう。
・日光を遮断する
UVBは透過性が低いので、日傘などで障害物を隔てていればかなり遮断できます。
UVケアに役立つメジャーなものと言えば、例えば日傘・帽子・手袋など。
その他、自身が装着するもの以外にもシールやカーテンなど、UVカット用のアイテムはたくさんあります。
なるべく日陰を歩いたり、UVケアアイテムを使用したりして、UVBが当たる時間を減らしましょう。
・肌を冷やす
UVBを浴び続けると、軽い火傷のように肌が熱を帯びていきます。
熱を放っておくと肌の水分も蒸発してダメージが増加することに。
肌の状態に違和感を覚えたら、濡れタオルや氷水で冷やして、痛みや傷の進行を食い止めましょう。
また、熱で失った水分を取り戻すために保湿することも大事です。
・サングラスをかける
紫外線は肌だけでなく目にもダメージを与えます。
目の水晶体の奥にある網膜にまで届き、角膜炎、白内障などの目の病気になるリスクも。
また、紫外線は目に見えませんがメラニンが視界に入ることで、脳が「メラニン(シミ)を作れ」と皮膚に命令を下すとも言われています。
紫外線から目を守るためには、サングラスを使用するといいでしょう。
・ビタミンを摂取する
ビタミン(特にビタミンA,C,E)には活性酸素を抑える働きがあります。
特にビタミンCにはシミの生産を抑えたり、シミを薄くしたりする効果も期待されています。
身体は紫外線を浴びると活性酸素を増やし、肌を傷つけてしまいます。
ビタミンの多い食事・サプリなどを用いて、身体の内側から紫外線ダメージを防ぎましょう。
UVBは肌を激しく傷つける紫外線です!
UVBは短時間で肌の表面に激しいダメージを与えるので、注意しましょう。
当院は日焼け止めの販売もしており、中には医療機関でしか購入できない商品も用意しています。
紫外線対策についてはもちろん、その他にも肌に関するお悩みがあればいつでもご来院・お問い合わせください。