皮脂を抑える方法とは?過剰分泌による皮脂汚れ、詰まりを解消

ここは「皮脂とは何か」の紹介コラムです。皮脂の役割、増えた場合と減った場合の影響など、ぜひご参考下さい。
◆このコラムで分かること
皮脂とは
皮脂は身体が皮膚を守るために分泌している脂分です。手の平や足裏を除いて、ほぼ全身の毛穴内にある皮脂腺で作られています。
皮脂を構成する成分
- トリグリセリド
- ワックスエステル
- スクワラン
- 遊離脂肪酸
- コレステロール
- その他
皮脂に含まれている成分で一番多いのはトリグリセリドです。トリグリセリドは中性脂肪とも呼ばれ、皮脂の約40%を構成しています。
その他にも数種の脂肪酸や、食事でしか摂り入れられない成分も。そのため皮脂は食事内容によっても量・質が変化します。
皮脂の効果、役割
- 肌への摩擦を抑える
- 肌に紫外線を侵入させない
- 肌の水分量を保持する
- 肌を弱酸性にする
・肌への摩擦を抑える
私達の肌は、皮脂と汗が交じり合った皮脂膜に覆われています。この皮脂膜がバリア機能として働き、外部からの摩擦や衝撃、雑菌の侵入を防いでくれます。
・肌に紫外線を侵入させない
皮脂膜のバリア機能は、紫外線にも有効です。肌への刺激となり黒ずみや乾燥を引き起こす紫外線を皮膚の中へ侵入させないようにします。
・肌の水分量を保持する
皮脂膜があることで、皮膚内部からの水分の蒸発を防ぎます。そうして水分を保つことによって肌は潤い・艶・柔らかさを保ちます。
・肌を弱酸性にする
皮脂には肌の状態を弱酸性に保つ働きがあります。炎症や湿疹を招く悪玉菌が好むのはアルカリ性です。皮脂で肌を弱酸性に保っておけば、刺激過多とならず雑菌も繁殖しにくくなります。
皮脂が減りすぎるとどうなる?
皮脂が必要以上になくなると、まずバリア機能が低下します。
悪玉菌が住みやすい肌になって、次々と負担のかかる状態に。摩擦や紫外線などでも簡単にダメージを負って炎症が増えるでしょう。肌が乾燥してカサつきやゴワつき、亀裂が生じる場合も。
そして結局、身体は少ない皮脂量に危機感を感じ、必要以上に皮脂を分泌して、逆に肌の皮脂量を増やしすぎてしまいます。
皮脂が増えすぎるとどうなる?
- 肌がベタつく
- 肌がテカる
- メイクが浮く
- 毛穴が黒くなる
- 毛穴が広がる
- ニキビが増える
- シミが増える
・肌がベタつく
皮脂は少しとろみのある成分です。皮脂が過剰に分泌されると、その感触が肌を覆うことに。ベトつきが生まれてほこりなどの汚れが引っ付きやすくなります。
・肌がテカる
皮脂は光を少し反射します。多くの皮脂が顔を覆うと、光の反射でテカりだし、清潔感のない見た目になります。
・メイクが浮く
顔がたくさんの皮脂で覆われていると、メイクも皮脂の上へ塗ることに。皮脂がメイクを浮かして、落ちやすくなってしまいます。
・毛穴が黒くなる
皮脂は時間が経つと酸化を始めて黒くなります。皮脂が多すぎてなかなか落ちないと、酸化した皮脂が毛穴に詰まることに。すると毛穴は黒ずんだ皮脂で埋まり、その黒ずみが目立つようになります。
・毛穴が広がる
既に充分な量があるのに皮脂の分泌が進むと、毛穴の中身は皮脂でパンパンに。新しい皮脂を入れる隙間を作るために、増えすぎた皮脂が毛穴を押し拡げてしまいます。
・ニキビが増える
皮脂は増えすぎると毛穴を塞ぐ角栓になり、新鮮な空気が入らなくなります。そうなると濁った空気を好み、皮脂をエサにしている悪玉菌の繁殖が強くなることに。菌が毛穴内で悪さをして、ニキビなどの炎症を引き起こしやすくなるのです。
・シミが増える
長時間存在して酸化した皮脂は肌によくない刺激を与えます。その刺激が肌の黒ずみの基であるメラニン色素の増加させることに。メラニンが増えた肌は色が黒くなり、シミやくすみが生じます。
皮脂が減る時期
皮脂の分泌量は加齢や疲労などの身体的要因、気候など外部的な環境要因でも変化するものです。
年齢でいうと皮脂の分泌量の多さは20~30代がピーク。50代になるとピーク時の約半分になると言われています。
皮脂の量が少ない場合は美容オイルやクリームなどを用いて、肌の脂分を補ってあげる必要があります。
皮脂が増える時期
皮脂量は生理前やストレスを抱えたときに増えます。
その他、思春期はホルモンバランスの変化によって皮脂が分泌されやすい時期です。
また、夏場になると代謝も上がり、皮脂が柔らかくなって毛穴から流れやすくなります。
皮脂の過剰分泌を抑える方法6つ
- 肌を擦らない
- 保湿ケアをする
- UVケアをする
- ストレスを減らす
- 糖質、脂質を抑える
- 生活習慣を整える
・肌を擦らない
肌に摩擦や衝撃などの刺激を受けると、皮脂の分泌量が増えます。
そのため肌はなるべく触らず、仮に触るときも優しく増えましょう。
痒いときも、メイク落としや洗顔の際も、ゴシゴシと擦るのはNGです。
・保湿ケアをする
皮膚の水分量が少なくなると身体は皮脂の分泌量を必要以上に増やします。
これは、今以上に水分が蒸発して減るのを防ぐためです。
定期的に保湿ケアと乾燥予防を行い、肌の水分量を保っておきましょう。
・UVケアをする
紫外線は肌の水分量を減らし、細胞にもダメージを負わせます。
それによって皮脂の分泌、そして皮脂の酸化も進みます。
紫外線対策に日傘や帽子、日焼け止めなどを用いて肌を守りましょう。
・ストレスを減らす
皮脂の分泌量は精神状態によっても変化します。
過剰なストレスは皮脂の分泌を促す男性ホルモンが活発になるので注意。
可能であればストレスの原因をなくして、リラックスした状態を作りましょう。
・糖質、脂質を抑える
糖質や脂質の多い食事は、皮脂の分泌量を増やすだけでなく、皮脂の質感がベタベタに。
ビタミンB2,B6は皮脂の分泌量を整え、ビタミンCは酸化を防いでくれます。
スイーツや揚げ物は避けて野菜を中心に、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。
・生活習慣を整える
食事はもちろん、睡眠や運動も皮脂量をコントロールするために重要です。
睡眠不足は身体の回復を弱まり、皮脂の分泌量のバランスが崩れてしまいます。
適度な運動と充分な睡眠を摂り、生活リズムを整えましょう。
皮脂量をコントロールする洗顔方法
洗顔はふわふわの泡の洗顔料を使用するのがおすすめです。
泡をクッションにして摩擦を防ぎ、保湿成分を肌に付けます。泡が余分な皮脂を吸着するので、その後は30~35℃のぬるま湯で流しましょう。このときに熱いお湯を使用すると、皮脂が必要以上に流れ落ちてしまいます。
最後にタオルで優しく水分を拭き取ったあと、化粧水やクリームなどで保湿ケアをしてください。顔を洗っただけで放っておくと、水分がなくなったまま肌は皮脂を過剰に分泌してしまいます。
皮脂量をコントロールして美肌を守ろう!
皮脂は増えすぎるとさまざまな肌トラブルになります。しかし、皮脂の分泌量を減らし過ぎるのもバリア機能の低下につながるの注意です。
皮脂を必要以上に増やさない、減らさないよう、肌の状態を見ながら適切に対処していきましょう。
肌のことで何かお悩みであれば、いつでも当院へお越しください。来院のご予約はもちろん、電話やメールでのお問い合わせもお待ちしています。
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