ハイドロキノンの効果的な使い方!トレチノインとの併用や市販品は大丈夫?

本記事では「ハイドロキノンの効果的な使い方」についてお話します。
ハイドロキノンの効果をしっかりと、安全に得るため、どのようなタイミングで準備をして、塗ればいいのでしょうか。
実際は医療機関であなたの肌を直接見た主治医に確認するべきことですが、ここでは基本的な使用方法について説明するので、参考程度にお読みください。
「ハイドロキノン」について
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目次
ハイドロキノンとは
ハイドロキノンは、美容業界においてシミ治療に扱われる成分です。
肌を白くしたい、シミを消したい、そんな患者様に処方します。
ハイドロキノンは正しく使うべき
ハイドロキノンは正しく使用することで、高い漂白効果を得られます。
しかし強い刺激があるため、副作用に注意しなければいけません。
使用方法を間違えると、美白になるどころかシミが濃くなる、肌を傷つける恐れがあります。
ハイドロキノンはトレチノインと併用が効果的
ハイドロキノンはシミを排出するのではなく生産を抑えるものです。
トレチノインはターンオーバーを促進してシミの排出を促してくれます。
シミを増やさず、無くしていく効果が、この2つを合わせることで得られます。
ハイドロキノンを使う前の準備
ハイドロキノンを使い始めるなら、肌が弱い方は相性をチェックしておきましょう。
まず腕などに塗ってかぶれやヒリつきを感じないか確かめます。
濃度の高いものであれば、目立たない場所に塗って1日経っても不安な症状が出ないか見ておくといいでしょう。
ハイドロキノンの効果的な使い方
顔全体のシミを消したいとき
ハイドロキノンを使用する前に、洗顔をして化粧水や乳液で肌を整えておきましょう。
その後に顔全体に薄く塗ります。この際、激しい皮剥けが起きやすいトレチノインを一緒に使うのはおすすめしません。
とはいえ、ハイドロキノンも刺激が強い成分なので、顔全体にベタッと塗るのは注意が必要です。
まずは濃度1%程度のものから薄く塗って試しておくとより安全です。
一部の濃いシミを消したいとき
特定の濃いシミを消したいと思ったら、トレチノインと併用するのがおすすめです。
部分的なシミを解消するのが目的なら、そのシミのある箇所にだけ塗ります。
まずはハイドロキノンを使用する前に、洗顔をして化粧水や乳液で肌を整えておきましょう。
そして先にハイドロキノンを消したいシミよりも少し大きめに塗ります。その後にトレチノインをシミと同じ範囲に塗りましょう。
ハイドロキノンの効果的な使用頻度
基本的に1日1回、夜の洗顔後に使用するのがおすすめです。1日2回使用するのは、肌にとって負担になるかもしれません。
ハイドロキノンを塗布した後はメラニンが弱体化して、紫外線によるダメージを受けやすくなります。
朝、昼に使用すると、その後に外出したときに紫外線(日光)を浴びてしまいます。
また、ハイドロキノンを使用している間は、なるべく日光の当たる場所を避けて、日焼け止めなどでUVケアをしっかりしましょう。
ハイドロキノンが治せるシミの種類
- 炎症性色素沈着
- 老人性色素斑
- 肝斑
よくあるシミの種類としては上記の3つがあります。
これらのシミに対してハイドロキノンは漂白をしてくれますが、基本的にはトレチノインとの併用がおすすめです。
トレチノインは医療機関でしか購入ができないので、実行するには医療機関で処方してもらう必要があります。
また、ハイドロキノンが漂白してくれるのは皮膚の中でも表皮にあるシミです。それ以上深い層にあるシミは、塗り薬では効果が薄く、レーザー治療がおすすめです。
もしもハイドロキノンを3ヵ月以上使用して効果が実感できないようであれば、医療機関に相談して別の治療法も検討してみましょう。
ハイドロキノンを使用する際の注意
かぶれ、炎症
ハイドロキノンは刺激の強さから、かぶれなどの炎症を起こす可能性があります。
4%の濃度を超えるハイドロキノンはかぶれなどを起こしやすいです。肌が弱いからは用心しましょう。
かぶれたら使用を止めて、治るのを待ちましょう。症状が長引いたら直ちに皮膚科へ向かってください。
白斑
長期的に使用していると、白斑が起こる可能性があります。
白斑は肌の色素細胞が壊れて色がまばらに抜け落ちてしまう症状です。
ハイドロキノンは3ヵ月以上、連続で使用するのはおすすめしません。
長期的に使用する場合は、一定期間の休薬期間も設けて治療を進めることが多いです。
ハイドロキノンの効果を落とさない保管方法
ハイドロキノンは変性しやすいため、効果を維持するためには冷暗所で保管しましょう。
また、ハイドロキノンは開封後から効果が落ちていくので、開封後1年以上残らないようにしてください。
計画的に使用できるよう、医療機関で相談しながら、適切な量を処方してもらうのがおすすめです。
ハイドロキノン配合の市販化粧品
ハイドロキノンは市販化粧院にも配合されている成分です。濃度が高いほど漂白作用が高くなりますが、副作用も強くなります。
米国では化粧品に配合するハイドロキノンの濃度は2%までと規制されていますが、日本ではまだ規制がありません。
高濃度の化粧品もありますが、ハイドロキノンは刺激が強いため、自分で購入する際には使用方法などしっかり確認しましょう。
人それぞれの肌によって適した濃度は違いますので、可能であれば医療機関に相談しながら適切なハイドロキノンを使用していくのがおすすめ。
また、美容クリニックで処方するハイドロキノンは4%の濃度を使用している場合が多いです。
ハイドロキノンで効果的にシミを治療できる
表参道メディカルクリニックでは、カウンセリングにて肌の状態を確認した後に、ハイドロキノンを処方できます。
さらにハイドロキノンの他にも、他の内服薬・外用薬・レーザーなどの治療機器をご用意しているので、ハイドロキノンの他にも相性の良い治療方法を探すことも可能です。
来院のご予約はもちろん、電話・メールでのお問い合わせも大歓迎です。シミが気になるなら、ぜひ当院へお越しください。