ACNE ニキビ治療
ニキビ治療について About Acne Treatment
ニキビはほとんどの方が一度は経験する、
最も身近な肌トラブルのひとつです。
日々のスキンケアで対応できる場合もありますが、体質によっては「炎症が強く出る」「治りにくい」「何度も繰り返してしまう」といった悩みにつながることも少なくありません。このページでは、こうしたお悩みを抱える方に向けて、ニキビ治療の種類や費用、進め方、注意点などを詳しく解説していきます。外用薬や内服薬に加えて美容施術もご紹介しますので、これまでの治療ではなかなか改善を実感できなかったという方も、ぜひ参考にしてみてください。
ニキビ治療とは? What’s Acne Treatment?
ニキビ治療とは、毛包(毛穴)の詰まりや炎症を改善し、お肌の状態を整えるために行う医療行為のことです。
外用薬や内服薬による治療が一般的ですが、ニキビを繰り返しやすい場合はピーリングやIPL治療、ポテンツァなどの施術を組み合わせることで、より総合的な改善を目指せます。
ニキビの種類と原因 Types and Causes
-
白ニキビ
(閉鎖面皰) -
黒ニキビ
(開放面皰) -
赤ニキビ
(炎症性丘疹) -
黄ニキビ
(膿疱)
ニキビにはコメドと呼ばれる白ニキビ(閉鎖面皰)・黒ニキビ(開放面皰)と、炎症を伴う赤ニキビ(炎症性丘疹)・黄ニキビ(膿疱)があります。
白ニキビ・黒ニキビは皮脂や角質が毛穴にたまっている状態で、これに炎症が加わると赤ニキビや黄ニキビに移行するといわれています。
そのため症状に応じて、「毛穴詰まりを改善する治療」「炎症を抑える治療」「再発を予防する治療」をバランスよく取り入れることが大切です。
ニキビの原因として
考えられるもの
- 皮脂分泌の増加
- ターンオーバーの乱れによる角質肥厚
- 毛穴の詰まり(角栓形成)
- アクネ菌の増殖
- ホルモンバランスの変化
- 睡眠不足やストレス
- 摩擦などの外的刺激
ニキビ治療における美容皮膚科と
一般皮膚科の違い
Which Clinical Department Should I Visit?
ニキビは身近な肌トラブルのひとつですが、医学的には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれる皮膚疾患の一種です。
そのため、基本的に一般皮膚科で保険診療が受けられます。
ただし
「ニキビを繰り返す」
「少しでも早く治したい」
「再発を予防したい」
といった場合には、自由診療の美容皮膚科を受診するという選択肢もあります。
美容皮膚科 |
一般皮膚科 |
|
|---|---|---|
目 的 |
ニキビ跡にならないようニキビの改善をサポートする 再発しにくい肌環境に整える |
今できている ニキビを治す |
主な 治療内容 |
ピーリング・IPL治療・ ポテンツァ など |
外用薬・内服薬 (抗菌薬など) |
保険 適用 |
なし |
あり |
ニキビ治療の種類 Types of Acne Treatment
ニキビ治療で用いられる処方薬や美容施術の種類をご紹介します。
処方薬
外用薬
非炎症性の白ニキビや黒ニキビに対しては、ベピオゲルやディフェリンゲルなどの外用薬が用いられます。これらの薬剤は、角質の状態を整えて毛穴が詰まりにくい環境をつくることで、コメド(白ニキビ・黒ニキビ)の形成を抑える作用があるとされています。
また炎症を伴う赤ニキビや黄ニキビがある場合は、デュアック配合ゲルなどの外用抗菌薬も併せて処方される場合があります。
- ベピオゲル
(過酸化ベンゾイル) - 角質をやわらかくして毛穴詰まりの改善をサポートしつつ、抗菌作用により細菌の増殖を抑える外用薬です。副作用:刺激感、乾燥、発赤、落屑
- ディフェリンゲル
(アダパレン) - 皮膚の角化を調整して、毛穴詰まりの改善をサポートする外用薬です。副作用:刺激感、発赤、乾燥、落屑
- デュアック配合ゲル
(クリンダマイシン・過酸化ベンゾイル) - 過酸化ベンゾイルによる毛穴詰まり改善作用と、クリンダマイシンによる抗菌作用を同時に得られる外用薬です。副作用:刺激感、乾燥、発赤、落屑
- ダラシンTゲル/ローション
(クリンダマイシン) - アクネ菌などの細菌の増殖を抑える、リンコマイシン系の外用抗菌薬です。副作用:刺激感、乾燥、発赤、まれに下痢
- ゼビアックスローション
(オゼノキサシン) - アクネ菌などの細菌の増殖を抑える、キノロン系の外用抗菌薬です。副作用:刺激感、発赤、乾燥
内服薬
ニキビの炎症が強い場合には、外用薬だけでなく内服薬を併用することがあります。内服薬には抗菌薬や、皮脂の過剰分泌を抑えるもの、お肌のターンオーバーを促進するものなどが使用されます。また一般的なニキビ治療が行えない方や、なかなか効果を実感できない方には、ビタミン補給を目的としたシナールや荊芥連翹湯などの漢方をあわせて処方する場合もあります。
- ビブラマイシン
(ドキシサイクリン) - アクネ菌などの細菌の増殖を抑え、炎症反応を軽減させる、テトラサイクリン系の内服抗菌薬です。副作用:胃部不快感、吐き気、光線過敏症、下痢
- ミノマイシン
(ミノサイクリン ) - アクネ菌などの細菌の増殖を抑え、炎症反応を軽減させる、テトラサイクリン系の内服抗菌薬です。ビブラマイシンとは副作用や飲み方に違いがあります。
副作用:吐き気、めまい、色素沈着、肝機能変動 - ルリッド
(ロキシスロマイシン) - アクネ菌などの細菌の増殖を抑え、炎症反応を軽減させる、マクロライド系の内服抗菌薬です。副作用:胃腸症状、肝機能変動、発疹
- ロアキュタン
(イソトレチノイン) - 皮脂腺に作用して皮脂分泌を抑えやすくする内服薬です。重症ニキビに対して検討される場合があります。副作用:乾燥、皮膚症状、脂質上昇、肝機能変動、催奇形性※イソトレチノインは日本国内では未承認の医薬品です(自由診療)
- シナール配合錠
(ビタミンC・パントテン酸カルシウム) - 抗酸化作用や抗炎症作用でお肌の健康維持を助けるビタミン補給薬です。副作用:胃部不快感、下痢
- 漢方薬
(荊芥連翹湯・清上防風湯・十味敗毒湯など) - 炎症・皮脂バランス・むくみなど、体の状態を整える目的で処方されます。副作用:胃部不快感、下痢、発疹
美容施術
ニキビ治療では、ピーリングやIPL治療、ポテンツァといった美容施術が選ばれる場合もあります。
これらは美容皮膚科などの自由診療を中心とする医療機関で受けられます。
- ピーリング系
- ケミカルピーリング
ミラノリピール
ハイドラフェイシャル - IPL治療
- M22(フォトフェイシャル)
ルメッカ - ニードル系
- ポテンツァニキビショット
- 注射・点滴系
- 高濃度ビタミンC点滴
ニキビプラセンタ注射 - そのほか
- 医療脱毛
(毛穴詰まりやカミソリ負けによる肌トラブルが気になる場合)
当院で取り扱っている外用薬・内服薬 Medicine
- アクアチムクリーム / ¥1,650
- ミノマイシンカプセル / 1錠 ¥110
- イソトロイン10 ㎎ / 10錠 ¥4,400
- シナール錠 200 ㎎ / 1錠 ¥22
そのほか症状に合わせて適切な薬を処方いたします。
ニキビ改善をサポートするドクターズコスメ
ニキビができにくい肌環境に整えるため、ドクターズコスメを取り入れるという選択肢もあります。医療機関専売のスキンケア製品は、毛穴詰まり・皮脂バランスなどに配慮されたアイテムが多く、日々のケアだけでは補いにくい部分をサポートしやすいので、自宅ケアを充実させたい方に適しています。
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ニキビ治療の進め方 Treatment Procedure
ニキビ治療は、一般皮膚科での治療をベースに進めていくのが基本です。まずは外用薬や内服薬で炎症を抑え、お肌の土台を整えていきます。そのうえで症状を繰り返しやすい方や、毛穴詰まり・色ムラをよりきれいに整えたい方は、美容皮膚科でピーリングやIPL治療などの施術を併用するケースもあります。
※美容施術は、白・黒・赤ニキビがある状態でも多くの場合は受けられますが、膿を伴う黄ニキビがあるケースでは、炎症が落ち着いてから施術を行うこともあります。
ニキビ治療の期間について Treatment Period
ニキビ治療の期間は種類や広がりの大きさによってさまざまですが、外用薬・内服薬を用いた一般皮膚科での治療は、3カ月を一区切りとして行うのが基本です。これは抗菌薬を長期間使用し続けることで、耐性菌が出現するリスクを防ぐためとされています。
一方、美容施術ではニキビの状態や肌質に応じて、推奨回数や施術間隔が異なります。
治療内容 |
推奨回数施術間隔 |
|---|---|
ケミカル |
5回以上1カ月ごと |
ミラノリピール |
5回以上1カ月ごと |
ハイドラ |
5回以上1カ月ごと |
IPL治療 |
5回程度3〜4週間ごと |
IPL治療 |
3〜5回程度3〜4週間ごと |
ポテンツァ |
基本的には1回 |
※肌質や症状により回数・間隔は異なります
治療後の
維持ケア・メンテナンス
Care & Maintenance
ニキビは一度よくなっても、毛穴詰まりや皮脂バランスの乱れが続くと再発しやすい傾向があります。そのため一般皮膚科では、炎症をおさえる治療が落ち着いたら、再発を防ぐための維持療法へ切り替えるのが基本です。維持療法では、ディフェリンゲル(アダパレン)などの外用薬を用いて角層の状態を整え、毛穴が詰まりにくい状態を目指します。
美容皮膚科で治療を行った場合も、ピーリングなどの施術を月1回を目安に継続することで、ニキビを予防しやすくなります。
ニキビ治療を受ける際の注意点 Precaution
-
皮膚炎や感染症を
伴う場合ニキビの部位に皮膚炎や感染症を伴っている場合は、まずその炎症を落ち着かせる治療が優先されます。かぶれや湿疹、細菌や真菌による感染が疑われる状態で美容施術を行うと、症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
-
自己判断での中断
ニキビ治療は、症状が一時的によくなったように見えても自己判断で中止せず、医師に相談しながら使用方法や治療内容を調整していくことが大切です。特に外用薬は、一定期間使い続けることで毛穴が詰まりにくい状態を保ちやすくするとされています。
-
副作用
治療後は、赤みや乾燥などの副作用が一時的に現れる場合があります。通常は1週間前後で治りますが、症状が強い場合や長引く場合は医師に相談するようにしましょう。
-
ダウンタイム
施術によっては、数日〜1週間程度のダウンタイムが設けられている場合があります。ダウンタイム中はお肌が敏感になりやすいため、強い摩擦や刺激を避け、保湿を中心としたやさしいスキンケアを心がけましょう。
ニキビ治療のまとめ Acne Treatment Summary
ニキビ治療には外用薬・内服薬からピーリング、IPL治療、マイクロニードルRF(ポテンツァ)まで、さまざまな選択肢があります。まずは一般皮膚科で処方される薬で治療を進めるのが基本ですが、より総合的にお肌を整えたい場合は、肌悩みに合わせて美容施術を組み合わせるのも効果的です。
一人で悩まず、医師と相談しながら、無理のないペースで治療を継続していきましょう。
よくある質問 Q & A
美容施術はニキビがある状態でも受けられますか?
白・黒・赤ニキビの場合は、ニキビがある状態でも美容施術を受けられるケースが多いです。一方で、膿がたまっている黄ニキビは刺激によって悪化するおそれがあるため、炎症が落ち着くまでは施術を控えるよう案内されることがあります。ただし、黄ニキビを避けながらであればほかの部位を施術できる場合もあるため、事前に医師に相談し、お肌の状態に合わせて適切な方法を選択することが大切です。
ニキビ治療中はオイルクレンジングを使用しない方がいいですか?
ニキビ治療中であっても、オイルクレンジングは基本的にご使用いただけます。医学的にも、オイルクレンジングがニキビを直接悪化させるという明確な根拠は示されていません。ただし、洗い残しがあると毛穴詰まりにつながる可能性があるため、やさしくなじませてしっかり洗い流すことが大切です。
市販のニキビ治療薬は効果がありますか?
市販のニキビ治療薬は軽度のニキビに対して用いられることがありますが、処方薬と比べると成分の濃度が低く、作用もおだやかなものが多いです。そのため、改善がみられにくい場合は早めに医療機関に相談して、お肌の状態に合った治療方法を確認することが大切です。
ニキビ治療後のセルフケアで気をつけることはありますか?
ニキビ治療後はお肌が一時的に敏感になりやすいため、摩擦や紫外線などの刺激を避けながら、低刺激なアイテムで保湿をしっかり行うことが大切です。スキンケアやメイクアップを行う際は、毛穴をふさぎにくいとされるノンコメドジェニック処方のアイテムを選ぶのもよいでしょう。