SCAR 傷跡治療
傷跡治療について About Scar Treatment
傷跡治療ではケガや手術、ニキビなどの炎症が治ったあとに残る赤み・色ムラ・凹凸・硬さといった変化に対し、状態に応じた対応が重要です。
傷跡の現れ方や経過には個人差があり、時間とともに目立ちにくくなる場合もあれば、変化を感じにくいケースもあります。
セルフケアだけでは改善を感じにくい場合には医療的な治療を取り入れることで、状態の安定や見た目の変化を目指すことが可能です。このページでは、傷跡治療の種類や進め方、注意点について解説します。
傷跡治療とは? What Is Scar Treatment?
傷跡治療とは、ケガや手術、炎症などが治ったあとに残る赤み・色ムラ・凹凸・硬さといった皮膚の変化に対し、状態を整えることを目的とした医療的なアプローチです。傷跡は、できた原因や深さ、経過によって皮膚構造の変化が異なり、自然に目立ちにくくなる場合もあれば、時間が経っても変化が乏しいケースもあります。
美容皮膚科では外用薬や内服薬によるケアに加え、レーザー治療や注入治療などを組み合わせ、傷跡の状態に応じて皮膚の反応や経過を確認しながら見た目の改善や状態の安定を目指します。
傷跡の種類と原因 Types and Causes
-
外傷性色素沈着
-
線状瘢痕
-
肥厚性瘢痕・
ケロイド -
萎縮性瘢痕
傷跡は皮膚がダメージを受けたあとに修復される過程で生じる皮膚構造の変化です。皮膚の損傷の深さや治癒過程の違いによって、平坦な跡として残るものもあれば、盛り上がりを伴うケースもあります。
傷跡の原因として
考えられるもの
- 手術や処置後の皮膚損傷
- 帝王切開など縫合を伴う外科的傷
- やけどによる皮膚深部へのダメージ
- 炎症や外傷後の治癒過程の乱れ
-
タトゥー除去やリストカット後の
皮膚変化
傷跡治療の種類 Types of Scar Treatment
傷跡治療で用いられる処方薬や美容施術の種類をご紹介します。
処方薬
外用薬
傷跡治療では、赤みや盛り上がり、色素沈着などの状態に応じて外用薬が用いられることがあります。皮膚の炎症や乾燥を抑えながら、傷跡が目立ちにくい状態へ整えることを目的とします。
- ステロイド外用薬
- 炎症を抑え、傷跡の赤みや盛り上がりの改善を目的とした外用薬です。副作用:長期連用による皮膚の薄化、刺激感
- ヒルドイド
(ヘパリン類似物質) - 肌のうるおいを保ち、傷跡部分の柔軟性を維持する外用薬です。副作用:まれに刺激感、発赤、かゆみ
- ハイドロキノン
- メラニンの生成に働きかけ、色素沈着を伴う傷跡を目立ちにくくする外用薬です。副作用:赤み、刺激感、乾燥、まれに白斑様変化
- トレチノイン
- 皮膚の生まれ変わりを促し、色素沈着を伴う傷跡の改善をサポートする外用薬です。副作用:赤み、皮むけ、ヒリつき、乾燥
内服薬
傷跡治療では、皮膚の修復や色調変化の改善を内側からサポートする目的で内服薬が用いられることがあります。外用薬や美容施術と組み合わせながら、傷跡の状態を整える補助として取り入れられます。
- リザベン
(トラニラスト) - 肥厚性瘢痕やケロイドの盛り上がりに働きかけ、傷跡の状態を整える目的で用いられる内服薬です。副作用:肝機能障害、胃部不快感など
- トランサミン
(トラネキサム酸) - 炎症後の色素沈着や赤みに働きかけ、傷跡の色調変化を整える目的で用いられる内服薬です。副作用:吐き気、胃部不快感、まれに血栓症(既往歴によって注意が必要)
- シナール配合錠
(ビタミンC・パントテン酸カルシウム) - コラーゲン生成をサポートし、色素沈着を伴う傷跡の改善を補助するビタミン補給薬です。副作用:胃部不快感、下痢
- ユベラ錠
(ビタミンE) - 抗酸化作用や血行促進作用により、皮膚の修復をサポートする内服薬です。副作用:胃部不快感、頭痛などの軽度症状
※美容目的の場合は保険適用外。
美容施術
傷跡治療では、ケガや炎症、手術後に残った傷跡の状態に応じて美容施術が選択されます。CO2フラクショナルやダーマペンは凹凸のある傷跡に、ピコレーザーやIPL治療は色素沈着や赤みが残る傷跡に用いられることがあります。
- レーザー治療
- CO2フラクショナル
ピコレーザー - IPL(光)治療
- M22(フォトフェイシャル)
ルメッカ - ニードル系
- ダーマペン
ポテンツァ - 注射・注入系
- ジュベルック
リジュラン
ベビーコラーゲン
ボトックス
ケナコルト注射 - そのほか
- スキンアートメイク
当院で取り扱っている外用薬・内服薬 Medicine
外用薬
-
ヒルドイドソフト軟膏
/ 25g ¥2,200(税込) -
ハイドロキノン 4%クリーム
/ 5g ¥2,200(税込) -
トレチノインオイルジェル 0.05%
/ 5g ¥3,300(税込)
内服薬
- 美白内服セット トラネキサム酸 (トランサミン錠・シナール錠・ユベラ錠)/ ¥5,500(税込)
-
Lypo-C(30包)
1箱(サプリメント)/ ¥7,776(税込)
そのほか症状に合わせて適切な薬を処方いたします。
傷跡の改善をサポートするドクターズコスメ
治療後の皮膚状態を整える目的で、日常のスキンケアにドクターズコスメを取り入れることもあります。刺激に配慮された処方で傷跡部分の保湿やバリア機能を支え、肌状態を整えるための補助として用いられます。
RECOMMENDおすすめ商品
※傷跡の状態や肌質によっては適さない場合があります。
傷跡治療の進め方 Treatment Procedure
傷跡治療では、傷跡の種類やできた経緯、深さ、経過を確認したうえで進めていくことが基本です。炎症が強い時期は施術によって悪化することもあるため、まずは炎症を落ち着かせる治療を優先するのが一般的です。
原因や状態に応じて、赤み・盛り上がり・硬さ・色調の変化といった特徴に合わせ、外用薬・内服薬・美容施術を組み合わせながら、無理のないペースで治療を進めていきます。
傷跡治療の期間について Treatment Period
治療の期間は、傷跡の状態や経過によって異なります。外用薬や内服薬は、皮膚の状態を整えながら継続して使用する治療となるため、一定期間続けるケースが一般的です。
一方、美容施術は傷跡の状態に応じて複数回行われることが多く、施術内容によって推奨される回数や施術間隔の目安が異なります。
治療内容 |
推奨回数施術間隔 |
|---|---|
CO2 |
5回以上1カ月ごと |
ダーマペン |
3~5回1カ月ごと |
リジュランS |
4~5回2~4週間ごと |
ベビー |
2~3回3~4カ月ごと |
ケナコルト |
3~6回1カ月ごと |
※肌質や症状により回数・間隔は異なります。
傷跡治療後の
維持ケア・メンテナンス
Care & Maintenance
傷跡部分は皮膚が刺激を受けやすい状態になるため、経過を安定させるためのケアが重要です。摩擦や乾燥は赤みや硬さを助長する要因となるため、外用薬の使用や保湿を中心としたスキンケアを続け、患部への刺激をできるだけ避けることが大切です。ケアを継続することで赤みや質感の戻りを防ぎ、傷跡が目立ちにくい状態を保ちやすくなります。
傷跡治療の受診に適した診療科 Appropriate Medical Department
傷跡治療は、症状の有無や治療の目的によって受診に適した診療科が異なります。
痛みやかゆみ、機能障害を伴う傷跡など、医学的な治療が必要と判断される場合は一般皮膚科、見た目の改善を目的とする場合は美容皮膚科での自由診療が一般的です。
美容皮膚科 |
一般皮膚科 |
|
|---|---|---|
目 的 |
傷跡の赤み、色ムラ、 凹凸など見た目の改善 |
炎症や痛み、 かゆみなどの症状改善 |
主な 治療内容 |
レーザー・注入治療・ 外用薬・内服薬の併用 など |
ステロイド外用・注射・内服薬 など |
保険 適用 |
なし(自由診療) |
あり(症状や医師の判断による) |
傷跡治療を受ける際の注意点 Precautions
-
治療のタイミング
傷跡の治療は傷口が完全にふさがり、皮膚の再生がある程度進んだ段階で開始するのが基本です。傷が治りきっていない段階でレーザーや注入などの治療を行うと、刺激によって炎症が悪化したり、かえって傷跡が残りやすくなったりする可能性があります。
治療開始タイミングの目安
-
炎症を伴う傷跡
- 強い炎症が引き、
急性期が
落ち着いた後 -
手術の傷跡
- 抜糸が完了し、
傷口が完全に
閉じた後 -
火傷の跡
- 水ぶくれや皮むけが
治まり、新しい皮膚が
できた後 -
ケロイド状の傷跡
- 傷口が閉じた後(赤み・硬さ・かゆみなどの兆候があれば早めに相談)
※治療開始時期は傷の状態によって異なるため、医師の判断が必要です。
-
-
副作用
傷跡治療では、施術内容に応じて赤み・腫れ・ヒリつき・内出血などの反応が一時的に現れることがあります。これらは皮膚が刺激を受けたことによる反応で、多くの場合は時間の経過とともに落ち着きます。痛みや腫れが強い場合や症状が長引く場合には、早めに医師へ相談することが大切です。
-
ダウンタイム
ダウンタイムの有無や期間は、傷跡の状態や選択される治療法によって異なります。レーザーやニードル系治療では数日程度赤みやかさぶたが生じることがあり、注入治療では内出血が見られる場合もあります。治療内容に応じてダウンタイムを考慮し、無理のないスケジュールで受けることが大切です。
傷跡治療のまとめ Scar Treatment Summary
傷跡治療は、赤み・色ムラ・凹凸・硬さなどの状態や経過によって、適した対応が異なります。自然に落ち着くケースもありますが、変化が出にくい場合には外用薬や内服薬、美容皮膚科での治療を取り入れることで、傷跡の状態に合わせた改善を目指しやすくなります。 治療後は保湿や摩擦対策を心がけながら、肌の様子に合わせたケアやメンテナンスを無理のない範囲で続けていきましょう。
よくある質問 Q & A
一度できた傷跡を完全に消すことはできますか?
完全に消すことは難しい場合もありますが、治療によって目立ちにくく整えることが可能です。効果には傷跡の種類や大きさ、肌の状態による個人差がありますが、状態に合わせた治療を行うことで、質感や色調の改善が期待できます。
傷跡治療は1回で終わりますか?
一度の治療で完了することは少なく、複数回に分けて経過を確認しながら進めていくのが一般的です。必要な回数は傷跡の状態や治療方法によって異なりますが、継続的にケアを行うことで安定した変化が期待できます。
傷跡治療で保険は使えますか?
医療的な必要性があると判断された場合には、傷跡治療に健康保険が適用されることがあります。見た目の改善を目的とする治療は自由診療となるため、保険適用の可否は事前に医師へ確認すると安心です。


