ニキビがかゆい時はどうする?原因や自宅での対処法、NG行為を解説

「ニキビがかゆくて、ついかきむしってしまう」と悩んでいませんか?
かゆみが続くと、「このまま様子を見ても大丈夫?」「ニキビ跡にならないかな」と不安に感じる方もいるでしょう。
このページでは、かゆいニキビでお悩みの方に向けて、ニキビがかゆくなる原因や対処法、似ている症状との違い、医療機関での治療、繰り返さないためのセルフケアを解説していきます。
目次
ニキビがかゆくなるのはなぜ?仕組みと原因を解説

ニキビは、一般的にかゆみを主症状とする皮膚疾患ではありません。
しかし、「ニキビによる炎症」「お肌の乾燥」「薬による刺激」などが原因となり、皮膚が刺激を受けると、免疫細胞から「かゆみメディエーター(かゆみを引き起こす物質)」が放出されます。
その後、かゆみメディエーターの刺激が神経、脊髄を通って脳へ伝わることで、かゆみを感じることがあります。
ニキビによる炎症
ニキビによって炎症が起こると、かゆみを伝える神経が刺激され、かゆく感じることがあります。
特に赤み・腫れを伴う赤ニキビや、膿がたまった黄ニキビなどの炎症性ニキビでは、かゆみを伴う場合があります。
お肌の乾燥
お肌が乾燥してバリア機能が低下すると、衣類によるちょっとした摩擦や、普段使用している化粧品などの刺激にも敏感になり、かゆみを感じやすくなることがあります。
この場合は、ニキビの炎症そのものではなく、乾燥したニキビ周辺のお肌にかゆみを感じている可能性があります。
ニキビ治療薬による刺激・副作用
ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)やディフェリンゲル(アダパレン)、デュアック(配合ゲル)などのニキビ治療薬では、副作用として乾燥やかゆみが現れることがあります。
こうした症状は使い始めに現れやすく、治療を続けるうちに軽減することもあります。
ただし、症状が強い場合やなかなか治まらない場合は、処方した医師に相談することが大切です。
ニキビにかゆみを感じたらどうする?今すぐできる対処法
自宅でできる主な対処法は、次のとおりです。
軽いかゆみであれば、患部を冷やしたり、化粧品の成分を見直したりすることで不快感がやわらぐ場合があります。
- 患部を冷やす
- ニキビ用の市販薬で対応する
- 刺激になっているものを見直す
患部を冷やす

ニキビがかゆい場合は、清潔な濡れタオルなどを患部に当てて冷やすと、症状が一時的にやわらぐことがあります。
これは、冷刺激によってかゆみの伝達にかかわる神経の活動が一時的に抑えられるためです。
ただし、極端に冷やすと刺激につながるおそれがあるため、氷や保冷剤を直接お肌に当てるのは避けましょう。
ニキビ用の市販薬で対応する

かゆみを伴う症状が接触皮膚炎や毛包炎などではなく「ニキビ」と判断できる場合は、市販のニキビ治療薬を使用する方法もあります。
市販のニキビ治療薬には、炎症を抑える成分や殺菌成分などが配合された製品があります。
ただし市販のニキビ治療薬は、かゆみそのものを治す薬ではありません。
かゆみが強い場合や長く続く場合は、自己判断せずに皮膚科に相談しましょう。
刺激になっているものを見直す

かゆみをすぐに抑える方法ではありませんが、普段使用しているスキンケア用品や化粧品などが刺激になっていないか見直すことも大切です。
特に、新しい化粧品や外用薬を使い始めてからかゆみが生じた場合は、成分による刺激が関係している可能性があります。
また、マスクや髪の毛による摩擦も刺激につながることがあるため注意が必要です。
ニキビがかゆいときにやってはいけないこと
ニキビのかゆみが気になるときは、次のような行為に注意が必要です。
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- ニキビをかいたり、つぶしたりする
- 患部をかいたりつぶしたりすると、お肌が傷つき、炎症が悪化する可能性があります。
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- スクラブやピーリングで必要以上に角質ケアをする
- 推奨頻度よりも頻繁に使用すると、お肌への刺激となり、乾燥やかゆみを悪化させる可能性があります。
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- 洗顔時にゴシゴシこする
- 強い摩擦はお肌への刺激となるため、よく泡立ててやさしく洗うことが大切です。
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- 自己判断でステロイド外用薬を使用する
- ステロイド外用薬は一時的にかゆみや炎症を抑える作用がありますが、肌状態によっては症状を悪化させる可能性もあるため、自己判断での使用は避けましょう。
そのかゆいブツブツ、本当にニキビ?似ている症状をチェック
「ニキビだと思っていたけれど、なかなか治らない」「細かいブツブツが広がってかゆい」という場合は、ニキビ以外の皮膚疾患の可能性もあります。
ここでは、それぞれの皮膚疾患の特徴をご紹介します。
ニキビダニ(顔ダニ)

ニキビダニ(顔ダニ)は、多くの人の毛穴や皮脂腺に生息しているダニの一種です。
健康なお肌にも見られる身近な生物ですが、何らかの要因で増殖すると、顔に赤みやニキビに似たブツブツ、かゆみ、ヒリつきなどが現れることがあります。
- 赤み、赤いブツブツ、白い鱗屑、小さな膿疱などが現れる
- かゆみやヒリつきを伴うことがある
あせも

あせも(汗疹)は、汗の通り道である汗管が詰まり、汗が皮膚内にたまることで生じる皮膚トラブルです。
小さな赤いブツブツがまとまって現れ、かゆみを伴うことがあります。
- 汗をかきやすく蒸れやすい部位(背中や胸、頭部など)に現れる
- 細かいブツブツがまとまって現れやすい
脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌量が多い部位に生じやすい皮膚炎です。
顔では鼻のわきや眉間などに赤みや皮むけ、湿疹が現れ、かゆみを伴うことがあります。
- 皮脂の分泌量が多い鼻のわきや眉間、額、髪の生え際などに赤みが広がる
- 皮むけやかゆみを伴いやすい
マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎は、皮膚に常在する「マラセチア」という真菌(カビ)が毛包内で増殖することで生じる皮膚疾患です。
胸や背中、肩などに大きさのそろった赤いブツブツが多数現れ、かゆみを伴うことがあります。
- 小さく均一な赤いブツブツが多発している
- 強いかゆみを伴うことがある
接触皮膚炎(かぶれ)

接触皮膚炎(かぶれ)は、化粧品やスキンケア用品、洗剤、金属などが皮膚に触れることで生じる皮膚炎です。
原因となる物質に触れた部分を中心に、赤みやブツブツ、かゆみ、水ぶくれなどが現れます。
- 特定の物質に触れることで赤みやかゆみ、ブツブツ、水ぶくれなどが起こる
- 化粧品やゴム製品、衣類、金属製品、医薬品、植物など原因となるものはさまざま
かゆいニキビは医療機関で治療できる
ニキビにかゆみがある場合は、まずは一般皮膚科の受診を検討しましょう。
一般皮膚科では、毛包炎などの似た皮膚疾患との鑑別や、かゆみの原因を確認したうえで、症状に応じた治療が行われます。
なお、保険適用外の治療を希望する場合や、ニキビ跡などの美容的なお悩みが残った場合には、美容皮膚科での治療が選択肢となることもあります。
| 一般皮膚科 | 美容皮膚科 | |
|---|---|---|
| 主な目的 | ニキビやかゆみの原因となる皮膚疾患の治療 | ニキビ・ニキビ跡治療、肌質改善 |
| 治療内容 | 外用薬・内服薬が中心 | ケミカルピーリング IPL治療 ポテンツァ(ニキビショット)など |
| 保険適用 | 基本はあり | 基本はなし |
どんな状態なら病院に行くべき?
初期のニキビや軽いかゆみでも、気になった時点で皮膚科に相談して問題ありません。
特に、次のような症状が見られる場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
- かゆみが強い、または長引いている
- 赤みや腫れが広がっている
- ブツブツが急に増えた
- ニキビ治療薬を使ってから強いかゆみが出た
- ニキビなのか別の皮膚疾患なのか分からない
外用薬・内服薬
一般皮膚科では、ニキビの状態やかゆみの原因に応じて、外用薬や内服薬を中心とした治療が行われます。
ニキビに対しては、毛穴詰まりを改善するベピオゲル(過酸化ベンゾイル)、ディフェリンゲル(アダパレン)などの外用薬や、内服抗菌薬などを使用します。
また、乾燥を伴う場合にはヒルドイド(ヘパリン類似物質)、ニキビ以外の皮膚炎にはアズノール軟膏(ジメチルイソプロピルアズレン)やステロイド外用薬などが処方される場合もあります。
美容施術
美容皮膚科(自由診療)では、ニキビの炎症を落ち着かせる目的でIPL治療(M22・フォトフェイシャル/ルメッカ)などが検討されることがあります。
また、毛穴詰まりにはケミカルピーリング、繰り返すニキビにはポテンツァ(ニキビショット)が選ばれることもあります。
かゆいニキビを繰り返さないためのセルフケア

かゆいニキビを繰り返さないためには、ニキビができにくいお肌の状態を保つとともに、かゆみにつながる乾燥や刺激をできるだけ避けることが大切です。
ここでは、それぞれのセルフケアのポイントをご紹介します。
やさしく洗顔・保湿する
かゆいニキビが気になる場合には、お肌への刺激を抑えながら、清潔な状態を保つことが大切です。
洗顔料はよく泡立ててから塗布し、ニキビをこすらないようにやさしくすすぎましょう。
また、お肌が乾燥するとバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなるため、洗顔後は化粧水や乳液などで適度に保湿してください。
ニキビを繰り返しやすい場合は、コメド(初期段階のニキビ)が形成されにくいノンコメドジェニックのアイテムを選ぶのもおすすめです。
寝具やタオルをこまめに洗濯する
お肌への刺激を避けるため、枕カバーやタオル、帽子など、日常的にお肌に触れるものはこまめに洗濯し、清潔な状態を保つようにしましょう。
使用頻度にもよりますが、汗や皮脂、化粧品などで汚れた場合はそのまま使い続けず、早めに交換・洗濯することが大切です。
- 枕カバー
- タオル
- 帽子
- メイク道具(メイクブラシやパフなど)
- カミソリ
ストレスに配慮する
ニキビを繰り返しにくくするには、ストレスをため込みすぎないことも重要です。
ストレスはニキビの悪化に関係する可能性があるほか、イライラや不安などから、無意識にニキビを触る・かく・つぶすといった行動につながることもあります。
そのため、十分な休息をとる、趣味や運動などで気分転換するなど、自分に合った方法でストレスと付き合っていくことが大切です。
- 気分転換できる時間を意識してつくる
- ストレスを軽視せず、心身を休ませる
- 一人で抱え込まず、周囲に相談する
- やるべきことを整理し、優先順位を決める
- 無理をせず、できることから取り組む
- 完璧を求めすぎず、柔軟に考える
- 物事を極端に捉えず、別の見方も取り入れる
参考:檜垣祐子. ニキビと心身医学. 日本香粧品学会誌. 2016, 40(2) :103–107
まとめ
かゆみを伴うニキビについて、ここまでの内容をまとめると、次のポイントが大切です。
- ニキビの炎症やお肌の乾燥、薬による刺激などでかゆみが生じることがある
- かゆくてもニキビをかいたり、つぶしたりしない
- かゆいときは患部を冷やすことでかゆみが軽減されることもある
- お肌に触れるものは清潔に保つ
- かゆいブツブツは、ニキビ以外の皮膚疾患である可能性もある
- かゆみが強い、長引く場合は皮膚科を受診する
ニキビにかゆみがあると、つい触ったりかいたりしたくなりますが、刺激を加えると炎症が悪化する可能性があります。
そのためお肌に負担がかかる行為は避け、症状が続く場合は医療機関で原因を確認するようにしましょう。
よくある質問
あごのニキビがかゆくなる原因はなんですか?
あごのニキビも、ほかの部位と同様に、ニキビによる炎症やお肌の乾燥などによってかゆみを感じることがあります。
また、あごはマスクによる摩擦や蒸れ、ひげ剃り、スキンケア用品などの刺激を受けることもあります。
ニキビが治りかけるとかゆくなることはありますか?
ニキビの炎症が落ち着いていく過程でも、皮膚の乾燥や残っている炎症などによって、かゆみを感じることがあります。
ただし、かゆみがあるからといって、必ずしも「ニキビが治っているサイン」とは限りません。
ニキビが急にかゆくなったのはなぜですか?
ニキビが急にかゆくなった場合は、炎症の悪化のほか、あせもや接触皮膚炎など、ニキビ以外の皮膚疾患の可能性も考えられます。
かゆみが強い場合や長引く場合は、自己判断で対処せず、皮膚科を受診するようにしましょう。







