AGA治療|種類・選び方・費用・受けられる医療機関

AGA治療|種類・選び方・費用・受けられる医療機関
薄毛(脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)

このページでは、AGA(男性型脱毛症)に対する治療オプションについて詳しく解説しています。
AGA治療にはさまざまな選択肢があり、原因にアプローチするだけでなく、薄毛をカバーしてQOL(生活の質)を向上させる方法もあります。
一般的な治療から最新技術までを幅広くカバーしてご紹介するので、AGA治療を検討する上での最初の一歩として活用してみてください。

AGA治療とは

AGA治療とは、男性型脱毛症(AGA)に対して医師が医学的なアプローチによって薄毛を改善する専門的な治療です。
この治療により、乱れたヘアサイクルや滞った頭皮への血流を改善でき、薄毛が進むのを抑えるだけでなく、発毛や育毛といった毛量や髪質の変化も実感できます。

AGA治療はセルフケアと異なり、治療には効果が確認されている方法のみが用いられるため、より効果的に毛髪量のコントロールが可能になります。

AGA治療の種類と特徴

AGA治療で主流となるのが、以下の6つです。

AGA治療の種類

・内服薬(飲み薬)
・外用薬(塗り薬)
・外科治療
・注入療法
・頭皮色素療法
・サプリメント

AGAの治療では、特に内服薬が中心となりますが、薄毛の症状や進行レベルに応じて、他の治療と組み合わせて効果の最大化を目指すこともあります。
これらの治療法の特徴や概要について見ていきましょう。

内服薬(飲み薬)

内服薬(飲み薬)は、AGAの原因であるDHT(男性ホルモンの一種)に直接アプローチできるのが特徴です。
代表的な薬には、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)があげられます。

効果 AGAによる薄毛の進行を抑制
副作用 男性機能の低下(EDや性欲減退など)
1ヵ月あたりの費用相場 約2千円~1万円
服用期間(目安) 6ヵ月以上

また、地肌が透けたり、生え際が後退しているなど毛量の減少が目立つ場合、クリニックでのみ処方されるミノキシジルタブレットも治療の選択肢と考えられます。

外用薬(塗り薬)

外用薬(塗り薬)は、頭皮以外にほとんど作用しないため、全身に作用する内服薬よりも安全性に優れているのが特徴です。
代表的な外用薬として、ミノキシジルがあげられます。

効果 発毛、育毛、脱毛の進行を抑える
副作用 頭皮への症状(赤みやかゆみ、ふけなど)
1本あたりの費用相場 約3千円~1万円
服用期間(目安) 4ヵ月以上

ミノキシジルを含んだリアップなどは市販薬としても購入可能ですが、医師であれば高濃度処方が可能なのでより高い効果が期待できます。

外科治療

外科治療は自毛植毛を指し、AGAの影響を受けない後頭部や側頭部の健康な髪を薄毛が目立つ部分に移植する方法です。
この手法は大がかりな手術を伴いますが、一度成功すれば髪を切っても生えてくるため、根本的な薄毛の改善が期待できるのが特徴です。

効果 半永久的な薄毛の改善
副作用 出血、痛み、額やまぶたの腫れなど
費用相場 約50万円~150万円
植毛回数 移植する本数による

外科治療は通常、内服薬や外用薬による治療効果が不十分な場合に検討される選択肢です。

注入療法

注入療法、別名メソセラピーは、頭皮内に髪の成長を促す薬剤を直接送り届ける治療になります。
この治療はクリニックによって配合する成分が異なり、注入方法もニードルや高圧ガスなどさまざまあるのが特徴です。

効果 髪が成長しやすい環境を整える(使用薬剤による)
副作用 出血、痛み、額やまぶたの腫れなど
1回あたり費用相場 8万円前後(薬剤や注入法による)
治療回数 通常1クール(6~16回)

注入治療だけでは十分な効果を得られにくいため、通常は内服薬との併用になります。

頭皮色素療法

頭皮色素療法、またはヘアアートメイクは、専用のインクとニードルを用いて薄毛部分にドットやラインを描き、薄毛を視覚的にカバーする治療です。
この方法は即効性があり、施術当日から見た目の変化がすぐに得られます

効果 薄毛のカバー
副作用 施術部位に赤みや炎症、痛みなど
1回あたり費用相場 15万円前後
治療回数 通常2回以上の施術

他のAGA治療の効果が現れるまで薄毛をカバーしたい人や、毛根を失うほど著しく薄毛が進行した場合でも毛根の表現が可能です。

サプリメント

サプリメントは、医師の診察から食生活の乱れが指摘された場合に使用が推奨されます。
これらはインナーケアを目的としており、AGAに対しての直接の効果はないため、内服薬と併用することが一般的です。
健康な髪の成長に必要な栄養素を補い、治療によって新しく生える髪や既存の髪の健康をサポートします。

効果 髪の健康を整える
副作用 副作用は報告されていません。
1ヵ月あたり費用相場 1万円前後(内服薬とのセット価格)
治療期間 3ヵ月以上

サプリメントはAGA治療に必須ではありませんが、栄養不足や偏った食生活は薄毛を助長することがあります。
そのため、特定の食生活による栄養不足を補うために、治療効果を高めるサポートとして使用されます。

AGA治療の選び方

AGA治療の選び方
AGA治療は、いくつもあります。
ご自身に最適な治療を検討する際は、以下の3つの目標から選ぶことをおすすめします。

AGA治療の目標

・予防
・発毛
・維持

これからAGA治療を検討する人のほとんどは、「予防」または「発毛」の選択になります。
一方、「維持」については治療により毛量が回復した後、その効果を長期にわたり維持するための選択肢となります。
これから3つの目標に適した治療法について詳しく見ていきましょう。

予防

予防治療は、AGAの進行がまだ初期段階にある場合に最適です。
この段階では、以下の治療方法が推奨されます。

・内服薬
・外用薬
・サプリメント(食生活に応じて)

通常、1種類の内服薬だけで予防効果が得られるため、費用の負担も比較的少なくて済みます。
AGA治療は早期にはじめるほど効果的なので、やせ細った成長不十分な短い髪が目立ち始めたら、予防治療を検討してみてください。

発毛

発毛治療は、AGAの進行レベルが中等度以上の場合に適しています。
この段階では地肌の透け感や生え際などの後退も目立ち始めているので、以下の治療を組み合わせるのが一般的です。

・内服薬
・注入療法
・頭皮色素療法
・サプリメント(食生活に応じて)

特に、プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルタブレットの併用は、その効果の高さから発毛治療のゴールデンスタンダードとして採用されています。
この組み合わせは相乗効果により、AGAの進行を抑えつつ発毛を促進することが期待できます。

維持

維持治療は、治療によって改善された毛量を長く維持するために適しています。
この段階での治療法は以下のとおりです。

・内服薬

内服薬は予防薬であるプロペシア(フィナステリド)が選ばれる機会が多く、AGAの影響から髪や頭皮を継続的に守ります。

維持治療は、髪の状態やライフスタイルに応じた柔軟な調整が可能です
たとえば、服用間隔を2日に1回に減らす、または抜け毛が再び目立ち始めた場合に服用を再開するなどがあげられます。
そのため最適な髪の維持・管理の方法については、医師との定期的な相談が不可欠です。

AGA治療の期間

AGA治療は、最低でも6ヵ月以上続けることが推奨されます。
髪の変化を実感できるまでには個人差があり、治療前の髪の状態や休止期(抜ける時期)ある髪の割合によっても変わります。
一部の人は治療から3ヵ月ほどで変化が現れることもありますが、遅い場合には1年かかることもあります。

AGA治療は、長期的な取り組みが必要です。
そのため、治療を続けられるかどうかだけでなく、治療にかかるコストも考慮した治療計画を立てることが大切になります。
途中で治療を断念してしまうと再び薄毛は進行するので、この点も十分に理解した上で治療を開始することをおすすめします。

AGA治療の費用

AGA治療の費用は全額自己負担となります。
治療は外見の改善を目的とした自由診療であるため、健康保険の適用外であり、医療費控除の対象にもなりません。
あらゆる治療を試すと非常に高額になる可能性があるので、AGAの進行レベルに応じた適切な治療選びがコストを抑えるポイントとなります。
また、自由診療では医療機関が価格を自由に設定できるため、どこの医療機関で治療を受けるか選ぶ際は特に慎重に行うようにしてください。

AGA治療を受けられる医療機関

AGA治療を受けられる医療機関は主に以下の2つの施設です。

AGA治療を実施する医療機関

・一般的な病院(皮膚科)
・クリニック(美容皮膚科)

クリニック(美容皮膚科)でAGA治療を受けるのが一般的なので、その理由について詳しくみていきましょう。

一般的な病院(皮膚科)

一般的な病院の皮膚科でAGA診療を実施している施設もありますが、その数は限られています。
ここで提供されるAGA治療は通常、内服薬と外用薬に限定されており、国内メーカーの先発薬やジェネリック薬が処方されます
そのため、発毛を目的とした治療を求める人にとっては、コスト面でも効果の面でも、十分な結果が得られない可能性があります。

クリニック(美容皮膚科)

クリニック(美容皮膚科)では、AGA治療を専門的に扱い、一般的な病院では提供されていない様々な治療の選択肢が用意されています。
内服薬や外用薬のほか、注入治療、植毛、ヘアアートメイクなどの先進的な治療も積極的に行われています。
あらゆる髪の悩みに対処できる環境が整えられており、多くが無料カウンセリングも実施しているのでAGAの早期発見・治療にもつなげやすくなっています。

AGA治療とセルフケアの違い

AGA治療とセルフケアの主な違いについては、以下の表でご確認いただけます。

AGA治療 セルフケア
目的 治療 防止・衛生
コスト
原因へのアプローチ 可能 できない
リスク 医薬品のためあり 医薬部部外品や化粧品なので基本はない
医師のサポート あり なし(自己責任)

市販される育毛剤やサプリメント、シャンプーなど、セルフケアに使えるヘアケア製品はいくつも販売されています。
しかし、これらの製品の目的は治療ではなく、基本的には将来的に薄毛にならないための予防や頭皮ケアに焦点を当てた製品です。
そのため、AGAを発症してからでは、セルフケア製品に効果を求めるのは難しいです。

AGAは原因があるため病気として扱われており、誤ったケアが薄毛を悪化させる原因になってしまうこともあります。
治療とケアの境界線が明確に分かれているので、髪の変化が気になりはじめたタイミングで治療を選択できるようにしましょう。

AGA治療についてのまとめ

ここまでの解説から、AGA治療の重要なポイントを以下にまとめます。

AGA治療まとめ

・薄毛の進行を抑え、発毛を促し、毛髪量を回復させる治療
・内服や外用のほかに、注入治療や植毛などもある
・髪の状態によっては治療を組み合わせるのが効果的
・治療期間は少なくとも6ヵ月以上続ける
・保険適用外であり、医療費控除の対象にもならない
・AGA発症後はセルフケアには限界がある

AGA治療は根本的な原因にアプローチが可能であり、諦めることなく毛量の回復を目指すことができます。
治療方法もさまざまあるので、髪の悩みから最適なAGA治療を選ぶことが重要です。
クリニック(美容皮膚科)の医師に相談して、ご自身に合った治療計画を立てて改善を目指していきましょう。

よくある質問

AGA治療は月にいくらかかる?

AGA治療は一般的な内服薬であれば、月1万円前後が相場です。
一方で、植毛や注入療法などの高度な治療は、初期費用が高くなる傾向にあります。
希望されるAGA治療があれば、医療機関で正確な見積もりを取るようにしてください。

AGA治療で薄毛は治る?

AGA治療は、薄毛の進行を抑え、毛量を回復させることを目的としています。
外見は元に戻る可能性が高いですが、「治る=完治」という意味では現在の治療では難しいです。
そのため治療後も、毛量をキープするには維持治療が必要になります。

AGA治療は危険ですか?

AGA治療は一般的に安全とされていますが、基本となる内服薬の治療は男性機能に影響を与える副作用が報告されています。
また外科手術や注入治療、ヘアアートメイクなどの施術は、出血や感染症のリスクが伴います。
リスクがゼロの治療というのは存在しないため、期待する効果だけでなく、副作用についても理解した上でAGA治療を受けるか検討してください。

AGA治療はいつまで続ければいいですか?

AGA治療は具体的にいつまで続けるという期間が設けられておらず、いくつまで毛量をキープしたいかで期間に個人差があります。
継続的な治療が必要になるので、定期的に治療効果を医師に評価してもらいながら進めていくことが推奨されます。

記事の作成者表参道メディカルクリニック編集部
表参道メディカルクリニックの美容情報をお知らせ!メニューやお肌の知識のご参考にお読み下さい。まだ敷居が高いイメージのある美容クリニックをもっと身近に感じて貰うため、美容に馴染みのない方にも分かりやすく発信します。

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