ポテンツァによる美肌治療|あらゆる肌悩みにアプローチできる美容施術を解説
ポテンツァ(POTENZA)は、美容大国である韓国に本社を持つJeisys(ジェイシス社)が開発した医療美容機器です。
施術時間 | 1~2時間 |
---|---|
施術回数・間隔 | 平均1ヵ月間隔で3~5回 (肌悩みによる) |
効果 | 肝斑、ニキビ、ニキビ跡、シワ、毛穴、酒さなどの改善 |
ダウンタイム | 数日~1週間ほど |
施術の痛み | 麻酔クリームで最小限に抑える |
洗顔・メイク | 施術翌日から可能 |
シャワー・入浴 | 施術当日はシャワーのみ |
あらゆる肌悩みに対応でき、ツルッとなめらかな肌に仕上がることから次世代のダーマペンと呼ばれることも。
このページでは、ポテンツァの特徴や効果・副作用、施術の注意点など、基本情報について解説しています。
施術を検討する前に確認したい情報をお届けしているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ポテンツァとは
ポテンツァとは、マイクロニードルとラジオ波(RF)の2つを組み合わせた肌治療の最新機器です。
先端のニードルチップを交換することで、肝斑やシワ、ニキビ跡、毛穴といった、あらゆる肌トラブルに一台で対応することができます。
また、美容機器の使用で懸念されるダウンタイムも短く、さまざまな肌タイプにも適応することから、幅広いニーズに応える人気の美容機器となっています。
ポテンツァの特徴
ポテンツァが美容機器の中でも人気を集めているのは、以下のような特徴からです。
柔軟性
敏感肌や混合肌を含むすべて肌タイプに対応
治療範囲の広さ
全顔はもちろん、首、デコルテ、手の甲まで治療可能
ドラッグデリバリーシステム
併用する薬剤を肌の深部に送り届けて効果を最大化
薬剤を均一に注入
ニードルの深さや範囲を機械でコントロールするので治療ムラがない
ダウンタイムが短い
治療した形跡が目立たず、日常生活にすぐ戻れる
これらの特徴から、ポテンツァは男女をとわず、さまざまな肌の悩みに対処できる効果的な治療方法となっています。
またポテンツァは単体での使用だけでなく、特定の肌悩みにフォーカスするための薬剤との併用によって治療効率と満足度をアップさせることも可能です。
ポテンツァの効果
ポテンツァ単体としての効果は、マイクロニードルによる創傷治癒効果と、ラジオ波による熱効果を組み合わせることで、主に以下のような肌効果が得られます。
・タイトニング
・ニキビやニキビ跡の改善
・毛穴の引き締め
・肝斑の改善
・赤ら顔(酒さ)の改善
など
一般的なケアでは届かない肌の深層をターゲットにし、再生とアンチエイジングを促し、肌色やツヤを出し、凹凸の少ないなめらかな肌質へと改善していきます。
また、通常のレーザー治療などでは難しいとされる肝斑にも治療効果が期待できるので、ピンポイントの悩みにも対応できます。
ポテンツァの効果はどれくらい続く?初めての治療から肌変化を実感するまで
マイクロニードルの種類
ポテンツァは、肌悩みに適した13種類の専用チップ(マイクロニードル)を用いることで効果を発揮します。
チップの種類 | 適応症状 |
---|---|
I-16 / I-25 / I-49 | シワ・トーニング |
S-16 / S-25 / S-49 | 肝斑・酒さ・毛穴 |
P1-08 / A1-12 / A1-15 | ニキビ |
CP-16 / CP-21 / CP-25 | ニキビ跡や深いシワなど |
ダイヤモンドチップ | タイトニング(たるみやほうれい線など) |
専用チップはそれぞれ針の長さや本数、導入剤の併用に合わせて使い分けられ、RF(ラジオ波)の照射設定も組み合わせることでさまざまな肌悩みを改善へと導きます。
また、ダイヤモンドチップについては針を使用しないため、ダウンタイムも少なく、痛みを感じにくくなっているのが特徴です。
導入剤との組み合わせ
ポテンツァは薬剤と組み合わせることが一般的で、相乗効果が期待できる薬剤がいくつかあります。
これらの薬剤を肌悩みに合わせて選択できるので、より症状に特化した治療を行いたい場合におすすめです。
ジュベルック・レニスナ
ジュベルックやレニスナは、スキンブースターやコラーゲンブースターと呼ばれる導入剤です。
皮膚に注入することで真皮を刺激し、コラーゲンの生成を促すことで、凹凸のない、なめらかな肌へと導きます。
また、非架橋ヒアルロン酸を含んでいるので、肌の保水力を高めて、もっちりとした弾力ある肌に導いてくれます。
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マックーム(McCoom)
マックームは、ポテンツァのメーカーであるジェイシス社が開発したスキンブースターです。
機器との相性が良く、同製剤であるジュベルック・レニスナよりも成分の粒子が大きいため、より肌悩みを改善しやすいとされています。
しかし、周囲の組織にも影響が及ぶことがあり、注入部位によっては皮下硬結(肉芽形成やしこり)ができやすくなることがあります。
そのため、注入部位によって適切なスキンブースターの種類を選ぶのがおすすめです。
エクソソーム
エクソソームは細胞間の情報伝達を行う役割があり、肌の新陳代謝をサポートしたり、抗酸化作用や肌の治癒力も高める効果がある導入剤です。
特に老化のサインが出始めていたり、普段ケアできない肌の内側からアプローチしてアンチエイジングを目指す場合におすすめです。
成長因子
成長因子(グロースファクター)は、細胞の成長や修復を促すタンパク質の総称です。
増殖因子とも呼ばれ、特定の細胞の増殖・分化を起こすことで、ターンオーバーを促したり、シワやたるみ、さらに抗酸化作用なども期待できます。
ボトックス
ボトックスは、顔の表情筋にアプローチすることで、筋肉の過剰な緊張をやわらげます。
これにより、額の横ジワや目尻の笑いじわ、眉間の縦ジワなど、よく目につく部位のシワを目立たなくさせることが可能です。
また、エラ部分の筋肉をリラックスさせることで、顔の輪郭をスリムに見せる小顔効果も期待できます。
ただし、ボトックスの成分は熱に弱いとされています。
ポテンツァはラジオ波による熱効果があるので、医師と十分に相談した上で併用するかを検討してみてください。
ポテンツァの施術の流れ
ポテンツァによる一般的な施術の流れは、以下のとおりです。
①カウンセリングと初診
肌の状態や悩みなどを聞き出し、最適な治療計画の提案を行います。
この時点で、期待される効果や必要な施術回数、コストについても説明します。
↓
②クレンジングと洗顔
施術の準備として、肌を清潔な状態にします。
スッピンであっても、洗顔によって皮脂汚れなどを落とします。
↓
③麻酔クリームの塗布
施術の痛みを最小限に抑えるため、施術部位に麻酔クリームを塗布します。
↓
④ポテンツァによる施術
症状に合わせて適切なニードルの種類と深さで施術を実施します。
↓
⑤アフターケア・フォローアップ
施術後はケアを行い、肌の状態をチェックしていきます。その後は日常生活の過ごし方や次回施術のスケジュールなど決めて終了です。
全体としてかかる時間は1〜2時間が目安ですが、施術範囲などによっては多少前後することもあります。
当日は時間に余裕を持って来院するのがおすすめです。
ポテンツァのダウンタイム
ポテンツァのダウンタイムは施術後数日から1週間ほどになり、施術部位に以下のような反応がみられます。
・出血
・痛み
・赤み
・ひりつき
・マイクロクラスト(かさぶた)
・内出血
など
これらの症状は軽度ではありますが、ごくまれに施術部位に色素沈着が起こることがあります。
症状が長く続いたり、悪化しているように感じる場合、速やかに担当医師に相談してください。
また、ダウンタイムの経験には個人差もあり、施術部位や針を刺す深さ、肌のコンディションによって症状の程度が異なることもあります。
したがって、事前のカウンセリングまたは医師の診察で十分な説明を受け、理解した上で施術に臨むようにしてください。
ポテンツァのダウンタイム|肌の回復期に見られる症状やケア方法、注意点を解説
ポテンツァの注意点
ポテンツァの施術を受けるにあたり、リスクを抑え、効果を最大限に引き出すために守るべき注意点がいくつかあります。
当日は医師の診察があるので大きな心配はありませんが、事前に知っておきたい注意点を詳しく解説していきます。
施術を受けられない人
以下に当てはまる人は、ポテンツァによる施術を受けられない可能性があります。
・妊娠中や授乳中の人
・施術部位に金属が入っている
・施術部位に皮膚疾患がある(ヘルペスなどの感染症)
・重度の皮膚炎
・皮膚が弱い、アトピーやケロイド体質の人
・血液疾患、凝固機能異常、免疫抑制剤を投与中
など
こうした人は、施術によって得られる効果よりもデメリットの方が強く出てしまう可能性があります。
したがって、治療を受けられないことがあり、他にも治療中の病気などによっては施術を見送る可能性もあります。
また、薬剤をポテンツァと併用する場合、健康状態などによっては使用できないこともあるので覚えておいてください。
施術後の過ごし方
ポテンツァの施術後は、肌が敏感な状態となっています。
もし誤ったケアを行ってしまうと、かえって肌の状態を悪くしてしまい、施術の効果が損なわれる可能性があります。
効果を最大限に引き出すためにも、以下のようなことには注意してください。
保湿などのスキンケアや洗顔
施術当日から保湿や洗顔は可能ですが、施術直後に日焼け止めクリームの使用は控えてください。そのため、日が沈みはじめる夕方あたりで施術を受けるのがおすすめです。
メイク
施術後当日のメイクは避けてください。施術直後は可能な限り皮膚を安静にするのが望ましいです。
血行促進行為
血行を促進する行為は、ダウンタイムを長引かせ、赤みや腫れが鎮静しにくくなる可能性があります。激しい運動や飲酒、サウナ・岩盤浴、長時間の入浴などは控えるようにしましょう。
多くの場合は、翌日から数日で日常生活に戻ることができますが、満足いく結果を得るためには正しいアフターケアが欠かせません。
ポテンツァの費用
ポテンツァの費用は、自由診療(自費)になります。
表参道メディカルクリニックにおける施術費用は、肌悩みや組み合わせる導入剤によって異なりますので、以下の範囲を目安にしてください。
施術費用:27,500円~151,200円
施術費用のほかに、診察料や管理料がかかることがあります。
当院の詳しい料金については、以下のページもあわせてご参考ください。
ダーマペンとの違いについて
ポテンツァは、次世代のダーマペンと呼ばれることもあり、いずれも肌の再生(創傷治癒)を目指す美容施術です。
似た施術ではあるものの、それぞれを比較すると以下のような違いが見られます。
比較項目 | ダーマペン | ポテンツァ |
---|---|---|
技術 | マイクロニードル | マイクロニードル+RF(ラジオ波) |
作用機序 | 針による物理的な刺激 | 針による刺激+熱エネルギー |
適用範囲 | 肌のテクスチャ改善、ニキビ跡 | 肌のテクスチャ改善、タイトニング、深いシワ、ニキビ跡、肝斑など |
ダウンタイム(赤み) | 2日ほど | 数日から1週間ほど |
施術回数 | 複数回 | より少ない回数で効果あり |
ポテンツァは針先からRF(ラジオ波)を照射することができるため、針による刺激と2つのアプローチにより肌の奥でコラーゲン生成を促します。
そのため同じ症状に対しても少ない回数で治療効果を実感しやすく、RF(ラジオ波)の熱には止血効果をもたらすのでダウンタイムも短く済みます。
メリットはポテンツァの方が多いですが、同じ施術ではないため、どちらが優れた施術とは一概に言えません。
肌の状態や悩みに合わせて、適切な施術方法を選ぶのが理想的です。
ポテンツァについてのまとめ
ポテンツァは、従来のマイクロニードルにRF(ラジオ波)の技術を組み合わせた最新の美容施術です。
より少ない回数で肌質の改善や引き締め、肝斑、シワ、ニキビ、ニキビ跡、酒さ(赤み)などの改善効果が得やすくなり、ダウンタイムからの回復も早まっています。
さまざまな肌悩みにアプローチできるので、効率的かつ効果的な施術を望むのであれば理想的な選択肢となるでしょう。
よくある質問
ポテンツァは、どのような肌トラブルに効果的ですか?
ポテンツァは、以下のような肌トラブルに効果的です。
・肝斑
・ニキビ
・ニキビ跡
・シワ
・毛穴
・酒さ(赤みなど)
など
さまざまな悩みに対処でき、薬剤を併用することで相乗効果を期待することも可能です。
ポテンツァのダウンタイムはどのくらいですか?
ポテンツァのダウンタイムは、数日から1週間が目安です。
もともとの肌の状態や針を刺した深さなどで個人差も生じますが、軽度であれば2〜3日ほどとお考えください。
ポテンツァによる施術は痛みを伴いますか?
個人差がありますが、ニードルと熱エネルギーによる痛みを伴うことがあります。
麻酔クリームを使用するので耐えられないほどではありませんが、骨に近い額や鼻、アゴの付近は特に痛みが出やすいです。
また、施術部位に何度か針を刺していくので、回数を重ねるごとに痛みが増すことがあります。
針を刺す深さによっても痛みの感じ方は異なりますが、施術前には麻酔クリームを使用するので大きな心配はありません。
施術後、特別なスキンケアは必要ですか?
施術後の肌は敏感になっているため、適切なスキンケアを行うことが重要です。
以下のスキンケアを心がけ、肌の回復をサポートしましょう。
・保湿
・洗顔
・紫外線対策
刺激の強い成分やアルコールが含まれるスキンケア製品の使用は避け、肌にやさしい製品を選びましょう。
また、施術を行ったクリニックから具体的なアフターケアの指示がある場合は、その指示に従うようにしてください。
ポテンツァの効果はどのくらい持続しますか?
ポテンツァの効果が持続する期間は、1ヵ月おきに3回ほどの施術で1年程度となります。
症状や目的によっても異なり個人差もあるので、期間は1つの目安とお考えください。