黒ニキビとは|4つの原因や早く治すケア、黒ずみ毛穴との違いを解説

小鼻や額、あごなどにできる黒いポツポツが気になった経験はありませんか。
その黒い毛穴詰まりは、ニキビの初期段階である黒ニキビかもしれません。
黒ニキビは炎症を伴わない症状ですが、放置していると赤ニキビや黄ニキビへ進行する可能性があります。
このページでは、黒ニキビの特徴や黒ずみ毛穴との違い、原因、早く治すためのセルフケア、医療機関での治療法について詳しく解説していきます。
目次
黒ニキビとは

黒ニキビとは、毛穴に詰まった角栓(皮脂や古い角質)が空気に触れて酸化し、黒く見えている状態のことです。
毛穴の出口が開いた状態のため、医学的には「開放面皰(かいほうめんぽう)」と呼ばれています。
特に鼻やあご、おでこなど、皮脂の分泌が多い部位にできやすいのが特徴です。
毛穴に角栓が詰まった状態が続くと、アクネ菌が増殖し、炎症性の赤ニキビや黄ニキビへ進行する場合もあります。
黒ニキビの見た目・質感
黒ニキビは、黒い点状の見た目をしており、触るとざらざら・プツプツしている点が特徴です。
炎症が起きていないため、赤みや痛み、腫れを伴うことはほとんどありません。
なお、鼻に黒ニキビが集まっている状態は、その見た目から「いちご鼻」と表現されることがあります。
白ニキビ・赤ニキビとの違い

黒ニキビと白ニキビは、非炎症性の初期段階のニキビです。
白ニキビは毛穴が閉じたまま皮脂や古い角質がたまっている状態で、毛穴の出口が開くと黒ニキビへ移行する場合があります。
一方、赤ニキビはアクネ菌の増殖によって炎症が起こり、赤みや痛みを伴う状態です。
さらに赤ニキビの炎症が進行すると、膿がたまった黄ニキビになる場合があります。
黒ニキビによく似た肌トラブル
毛穴に黒いポツポツがあると、「黒ニキビができた」と思う方も少なくありません。
しかし、実際には色素沈着や産毛などの影響で毛穴が黒く見えている場合もあります。
黒ずみ毛穴・いちご鼻との違い
黒ニキビと黒ずみ毛穴、いちご鼻との違いは次の通りです。
| 特徴 | |
|---|---|
| 黒ニキビ | 角栓が酸化して黒く見えるニキビのこと |
| 黒ずみ毛穴 | 角栓・メラニン・産毛などで毛穴が 黒く見える状態の総称 |
| いちご鼻 | 鼻に黒ずみ毛穴や黒ニキビが多数見られる状態の呼び名 |
スキンケアを見直したり、角質ケアを取り入れたりしても改善が見られない場合は、一度医療機関で相談し、症状にあったケア・治療を行うことが大切です。
黒ずみ毛穴の原因やケア方法については、毛穴の黒ずみの原因とは?正しいケアと洗顔・クレンジングのコツを解説をご確認ください。
黒ニキビができる4つの原因
ここでは、黒ニキビにつながる主な原因について解説します。
- 洗顔時の洗い残し
- ターンオーバーの乱れ
- 過剰な皮脂分泌
- バリア機能の低下
1.洗顔時の洗い残し
洗顔・クレンジングで汚れを十分に落としきれないと、毛穴に皮脂や古い角質がたまりやすくなり、黒ニキビにつながる場合があります。
特に、小鼻のわきやあご、髪の生え際などは洗い残しが生じやすい部位です。
2.ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴の出口に蓄積しやすくなるため、黒ニキビにつながる場合があります。
ターンオーバーの乱れには、睡眠不足や偏った食生活、ストレス、乾燥、紫外線ダメージなどが関与しているとされています。
3.過剰な皮脂分泌
皮脂にはお肌のうるおいを保つ働きがありますが、過剰に分泌されると古い角質と混ざり合って角栓ができやすくなる場合があります。
皮脂分泌が増加する主な要因は、ホルモンバランスの変化やストレス、不規則な生活習慣などです。
女性の場合は、プロゲステロン(女性ホルモン)の影響で、生理前にお肌がべたつきやすくなることもあります。
4.バリア機能の低下
お肌のバリア機能が低下すると、お肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されたり、ターンオーバーが乱れたりする場合があります。
バリア機能の低下は、刺激の強いスキンケアや乾燥、紫外線ダメージなどによって引き起こされるとされています。
黒ニキビを悪化させるNG習慣

黒ニキビは、日頃のスキンケアや生活習慣によって悪化する場合があります。
黒ニキビが気になる方は、次のような習慣がないか確認してみましょう。
- 黒い芯を自分で押し出す・潰す指や爪、毛抜きなどで無理に角栓を押し出すと、毛穴や周囲のお肌が傷つき、炎症につながる場合があります。
- 粘着性の毛穴パックを使用する
- 毛穴パックは粘着力による刺激で皮膚や毛穴に負担がかかることがあります。また、必要な角質まで一緒にはがしてしまうことで、さらに毛穴が目立ちやすくなる場合もあります。
- 過度にスキンケアをする
- 1日に何度も洗顔したり、ピーリング製品を推奨回数を超えて頻繁に使用したりすると、お肌のバリア機能が低下し、ニキビなどの肌トラブルにつながる場合があります。
- メイクを落とさないで寝る
- メイク自体は問題ありませんが、メイクをしたまま寝ると毛穴に詰まってニキビができやすくなることがあります。日焼け止めのみの場合も、製品によってはクレンジングが必要です。
黒ニキビを早く治すために自宅でできること
黒ニキビを早く治すには、毎日のスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。
ここでは、黒ニキビが気になる方におすすめのセルフケアをご紹介します。
洗顔・保湿を正しく行う

黒ニキビを改善するには、洗顔やクレンジング、保湿といった基本的なケアを正しく行うことが重要です。
洗顔時はゴシゴシと強くこするのではなく、泡で包み込むようにやさしく洗うことを心がけましょう。
- 洗顔料はよく泡立てる
- 酵素洗顔やクレイ洗顔は角栓を取り除きやすい
- 洗顔料・クレンジングは皮脂分泌の多いTゾーンからのせる
- ぬるま湯でこすらずにすすぐ
-
- 肌質に関係なく保湿は必ず行う
- べたつきやすい方は軽めのテクスチャーを選ぶ
- 白・黒ニキビができやすい方はノンコメドジェニック製品を選ぶ
角質・皮脂ケアを取り入れる

黒ニキビが気になる場合は、AHA配合の角質ケア美容液などを肌状態に応じて取り入れるのもおすすめです。
使用する際は、製品ごとの推奨頻度を必ず守るようにしましょう。
黒ニキビでお悩みの方がスキンケアアイテムを選ぶ際に注目したい成分
- AHA(フルーツ酸)
- サリチル酸
- イオウ
- レゾルシン
- ピリドキシンHCl
- ライスパワーNo.6
- ドクダミエキス
当院では、AHAを配合した洗顔石けんをお取り扱いしております。
▶︎MEDICAL BEAUTY SELECT(ピーリング/スクラブ)
食生活を整える

黒ニキビが気になる場合は、脂質や糖質に偏った食事は避け、栄養バランスのよい食生活を心がけることが大切です。
特に皮脂分泌やお肌の健康維持に関わるビタミンB群(B2・B6)、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛などを意識して摂取するとよいでしょう。
- ビタミンB2:レバー、うなぎ、卵、納豆、牛乳、ヨーグルト など
- ビタミンB6:まぐろ、かつお、鶏むね肉、鮭、バナナ、じゃがいも など
- ビタミンC:赤パプリカ、ブロッコリー、キウイ、いちご など
- ビタミンE:アーモンド、かぼちゃ、アボカド、植物油、うなぎ など
- 亜鉛:牡蠣、牛赤身肉、豚レバー、チーズ、納豆、カシューナッツ など
睡眠習慣を見直す

睡眠不足が続くと、ホルモンバランスやターンオーバーが乱れ、皮脂分泌に影響を与える場合があります。
そのため、起床・就寝時間をそろえたり、朝に日光を浴びたりするなど、睡眠習慣を整えることが大切です。
また、適度な運動や趣味、リラックスできる時間を取り入れ、ストレスをため込みすぎないようにすることも、黒ニキビを改善しやすい肌環境づくりにつながります。
黒ニキビは市販薬でも治せる?
軽度の黒ニキビであれば、イオウやレゾルシンなどを配合した市販のニキビ治療薬で改善が期待できる場合があります。
病院へ行く前に市販薬を試してみたい方は、次のような成分が配合された外用薬を選ぶとよいでしょう。
- イオウ
- レゾルシン
- サリチル酸
医療機関での黒ニキビ治療

セルフケアや市販薬で改善が見られない場合、一般皮膚科や美容皮膚科での治療が検討されることがあります。
保険適用の外用薬を中心とした治療を希望する場合は、一般皮膚科がおすすめです。
一方で、黒ニキビを繰り返す場合や、なるべく早く治したい場合は、ケミカルピーリングなどの自由診療を行っている美容皮膚科も選択肢となります。
黒ニキビで受診を検討する目安
次のような場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
- 黒ニキビが何度も繰り返しできる
- セルフケアを続けても改善が見られない
- 黒ニキビのほかに赤ニキビや黄ニキビもある
- 顔全体や広い範囲に黒ニキビができている
- 毛穴詰まりもあわせて改善したい
外用薬・面皰圧出
外用薬では、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)やディフェリンゲル(アダパレン)などが処方されることがあります。
また、黒ニキビの状態によっては、専用の器具を用いて毛穴に詰まった角栓を取り除く「面皰圧出」が行われる場合もあります。
ニキビの薬についてはこちらもご確認ください。
美容施術
保険診療で十分な改善が得られなかった場合や、黒ニキビを繰り返す場合には、美容皮膚科での施術が検討されることがあります。
古い角質や毛穴汚れを取り除くケミカルピーリングやハイドラフェイシャルなどが代表的です。
また、産毛が原因で毛穴が詰まりやすい場合には、医療脱毛が選択されることもあります。
ニキビ治療の種類や流れについては、ニキビ治療についてをご確認ください。
まとめ
黒ニキビについてここまでの内容を振り返ると、次のポイントが重要です。
- 黒ニキビは角栓が空気に触れて黒く酸化した状態
- 洗顔時の洗い残しやターンオーバーの乱れ、皮脂の過剰分泌などが主な原因
- 放置すると炎症が起こり、赤ニキビや黄ニキビへ進行する場合がある
- 治療では外用薬や面皰圧出、美容施術などが検討されることがある
- 洗顔・食生活・睡眠など、日頃の生活習慣を見直すことも大切
黒ニキビとは、白ニキビの毛穴の出口が開き、毛穴に詰まった角栓が空気に触れて黒く見えている状態のことです。
ニキビを繰り返す場合は、黒ニキビができた時点で治療を始めることで、赤ニキビや黄ニキビへの進行を防ぎやすくなります。
気になる症状がある方は、一度医療機関で医師に相談してみましょう。
よくある質問
黒ニキビは自然に治りますか?
黒ニキビは、軽度であればターンオーバーによって自然に目立たなくなる場合があります。
一方で、毛穴が詰まった状態が続くと、アクネ菌が増殖して赤ニキビや黄ニキビへ進行することもあります。
毛穴パックは黒ニキビに効果がありますか?
毛穴パックは、毛穴に詰まった角栓を一時的に取り除けるアイテムですが、黒ニキビそのものを治療するものではありません。
また、アイテムによっては粘着作用で毛穴や皮膚を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
▶毛穴パックについて
ホットタオルやスチーマーで黒い芯は取れますか?
ホットタオルやスチーマーを使用すると、蒸気や温熱によって角栓がやわらかくなり、一時的に汚れを落としやすくなる場合があります。
ただし、無理に角栓を押し出したり、強くこすったりすると、毛穴が傷つき、かえってニキビが悪化するケースもあるため注意が必要です。







