皮膚の構造を紹介!表皮・真皮・皮下組織、それぞれ役割を解説

本コラムでは「皮膚の構造・役割」を紹介します。
皮膚を構成する3つの層を説明したあと、皮膚が身体にどんなメリットを与えているのかを解説。
我々がスキンケアで美しさと健康を保っている皮膚について、ぜひご参考ください。
皮膚の構造
- 表皮層
- 真皮層
- 皮下組織
皮膚は、主に上記の3つの層で構成されている臓器です。
日本人(成人)の平均でおよそ1.6㎡(畳1枚分)になり、体重の約15%を占めています。
・表皮層
表皮は皮膚の中で最も外側にある層です。つまり人体の中で一番外側にあり、外気に面しています。
主に塵埃、細菌などが体内に入らないよう、ガードしてくれている層です。
外気に面している部分では細胞の死骸(垢)が重なり、その上を汗と皮脂が混ざった皮脂膜が覆っています。
・真皮層
真皮層は表皮と皮下組織の間にあります。
主に皮膚が衝撃によって簡単に崩れないように形を保ってくれる層です。
皮膚の張りや弾力となるコラーゲンやエラスチン、水分を保持するヒアルロン酸を生産しており、美容においても重要な働きをしています。
・皮下組織
皮下組織は皮膚の中で一番内側にあり、骨や筋肉のつなぎ目になっている層です。
大部分が皮下脂肪で構成されており、体内を衝撃から守るクッション的な役割を持っています。
また熱をあまり通さない性質を持つことから、外部から来た過剰な熱を遮断し、内部から逃げてくる熱を閉じ込める、保温機能としても動いています。
皮膚の役割
皮膚は上記の3つの層がそれぞれ機能して、さまざまな役割を担っています。全ての皮膚層の役割をまとめると、下記の5つが挙げられます。
- バリア機能
- 老廃物の排出
- 体温の調節
- エネルギーの保管
- 感覚の伝達
・バリア機能
皮膚は外気に面しているため、菌や衝撃を一番最初に受けます。この時に皮膚は体内にその刺激が入らないようためのバリアとなっているのです。
また、バリア機能を高めるために皮脂膜を分泌したり、外敵を跳ね返すクッションやバネになる成分を自身で作り出します。
そうして摩擦、衝撃、紫外線、微生物など、自分と異なる物質の侵入を止めて、身体を守っているのです。
・老廃物の排出
皮膚は身体で不要になった成分や熱の排出も行います。
汗や皮脂が出るのは体内の老廃物を排出するためでもありますが、分泌物自体に肌を保護する効果もあります。
・体温の調節
暑い日には体内に溜まった熱を外に出すために発汗を促します。
逆に寒くなると立毛筋を収縮させて熱を閉じ込めるなど、保温機能としても作用しています。
・エネルギーの保管
人が活動するために必要なエネルギーを作る際は、主に糖質や脂質が必要です。
エネルギー源を実際に必要なエネルギー以上に摂取してしまった場合、皮下組織が脂肪として蓄えます。
・感覚の伝達
皮膚には神経が通っており、触れたものの凹凸や固さなどが分かります。
痛みや痒みも感じる部分なので、傷や熱による刺激を察知して危険を知らせる役割もあります。
皮膚が身体の内部を守っている
人体は皮膚が外側を覆うことで、外敵からの侵入を防いでいます。スキンケアはそんな皮膚を丈夫にするために大事な行いです。
皮膚が元気になることで、美しさだけでなく身体の免疫力が高まり、身体の不調を抑えやすくなります。
肌に関してお悩みがあれば、ぜひ当院にお越しください。来院のご予約はもちろん、電話やメールでのお問い合わせもお待ちしています。