眼窩脂肪による目の下のクマは「脱脂手術」と「注入施術」で治せる【効果・リスク】
本コラムは「眼窩脂肪による目の下のクマ」についてお話します。
なぜクマができるのか、そして目の下のクマを治すための「脱脂手術」と「注入施術」を紹介。
それぞれどんなメリットがあり、どのように選択すればいいか解説しますので、ぜひご参考ください。
目次
眼窩脂肪による目の下のクマ
眼窩脂肪は、元々子供の頃から目周りの奥にあるものです。
年齢を重ねると、目周りの組織のゆるみ・たるみによって眼球が下に落ちてきます。
そして眼球は、奥にあったはずの眼窩脂肪を圧迫。
行き場をなくした眼窩脂肪は外側へ向かい、皮膚を押し上げてしまうのです。
押し出された皮膚の下には段差が生まれて、その影がクマとなって見えます。
眼窩脂肪による目の下のクマを治す方法
- 脱脂手術
- 注入施術
・脱脂手術
脱脂手術とは、読んで字のごとく脂肪を摘出する施術。
眼窩脂肪によるクマの原因は、膨らんでいる部分と膨らんでいない部分の段差です。
膨らみ部分の脂肪を脱脂手術で摘出すれば、同時に段差もなくなります。
段差がなくなれば暗い影も消えて、クマの改善効果が見込めるのです。
・注入施術
注入施術は膨らみを取り除くのではなく、窪みを埋めて段差をなくします。
注入施術で入れる製剤は、当院で考えられるものだと主に下記の3つです。
どれが良いかは患者様の肌状態次第なので、担当医と相談しながら決めていきましょう。
- ベビーコラーゲンブースター
- ベビーコラーゲン
- ヒアルロン酸
・ベビーコラーゲンブースター
ベビーコラーゲンブースターは、凹んでいる部分にも馴染みやすく、サラサラで浸透しやすい製剤です。
体内に吸収されやすいため、患者の体質次第では製剤の持ちが下記で紹介するヒアルロン酸に比べると長くありません。
しかし、皮膚内でコラーゲンを増生する作用を持ち、入れた直後だけでなく、その後も徐々に段差が埋まっていきます。
痛み・ダウンタイムも少なく、受けやすいのでおすすめです。
ダウンタイムとしては、10日ほど腫れが生じる可能性があります。
・ベビーコラーゲン
ベビーコラーゲンは、ベビーコラーゲンブースターからPCL製剤を除いた製剤です。
10日間ほどの腫れを避けるなら、上記のブースターではなく、こちらがおすすめです。
しかし、深い窪みが生じている方の場合は効果が薄いかもしれません。
・ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、施術直後から大きく段差を埋める効果が期待できる製剤です。
ベビーコラーゲンのようなコラーゲン増生作用は少ないので、基本的に施術から時間が経過するほど効果は下がることに。
ただし、体質によって吸収スピードに差があるベビーコラーゲンブースターと比べて、各製剤ごとに持続期間はある程度の一定性があります。
- 【効果持続期間】ヒアルロン酸製剤ごとの例
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- ヴィタール 4~6カ月
- リデンシティ 6~10ヶ月
- ジュビダーム 1年以上
目の下の注入は高い技術力が必要
脱脂手術の適応があるほどの段差を埋めるのは、普通のクマ治療よりも高い注入技術が必要です。
誤って膨らみ部分に注入してしまえば、段差はさらに広がってクマが濃くなることに。
製剤はヒアルロン酸よりもベビーコラーゲンブースターの方が馴染みやすく、失敗しにくいです。
そして製剤問わず、施術はしっかりと窪み部分へ正確に注入できる方にお願いしましょう。
当院は「他院の脱脂手術」で失敗した患者も来院
脱脂は症状次第では大きな改善を見込める場合も多く、必要な方も確かにいるでしょう。
しかし、他院で脱脂施術を受けた方の中には、イメージとの違いによって期待した形にならなかったケースも。
他院で脱脂手術に失敗した患者様が、当院に来て修正施術を求めることも少なからずあります。
脱脂以外でも眼窩脂肪によるクマが治せる
目の下のクマを治したいなら、脱脂以外にも方法はあります。
また、「脱脂手術」と「注入施術」を両方行うという手段も効果的です。
自分に適した施術を選択するためには、さまざまな施術の情報を拾っておくことが大事。
何か改善したい症状に対していろんな選択肢を検討しておきたい方は、ぜひいつでも当院の医師にご相談ください。
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