メディカルダイエットとは?一般的なダイエットとの違いやメリット・デメリットをご紹介

ダイエットは適切な方法で自己管理を徹底しなければ、思っている以上には痩せてはくれません。
方法によっては心身のストレスになってしまったり、挫折や失敗からリバウンドして体重がさらに増えてしまうなんてことも。
こうしたダイエットの心配や悩みを解消できるのが、メディカルダイエットです。
医学的なアプローチによって効率的なウエイトコントロールを行い、治療によってはピンポイントの部分痩せも可能となっています。
まずはメディカルダイエットの基本情報を見ていき、一般的なダイエットとの違いやメリット・デメリットに触れていきましょう。
目次
メディカルダイエットとは
メディカルダイエットとは、薬や医療マシンを用いて、太る原因や蓄積された脂肪に直接アプローチする肥満治療です。
体質や生活習慣に合わせた治療プログラムに沿って、計画的かつ健康的に体重減少を目指します。
また外見を変化させるだけでなく、適切な体重管理を行うことは肥満が原因で起こる病気のリスクを軽減することにも役立ちます。
一般的なダイエットとの違い
一般的なダイエットは、自己管理が基本です。
経験や知識を活かして減量プランを考え、身体を動かしたり、食事に気を使いながらダイエットを進めていきます。
誤った方法で行わない限りは安全性が高いものの、ダイエットに合わせた慣れない生活に挫折や失敗を繰り返してしまうことも。
一方のメディカルダイエットは、薬や医療マシンを用いて体重減少を目指します。
早朝や夜間に身体を動かすための時間を作ったり、食事のたびにカロリーを気にするようなストレスを抱える必要がありません。
また努力と体重減少がイコールではないため、一般的なダイエットが続かない人や、ダイエットのための生活が苦になっているような人にはおすすめです。
メディカルダイエットの効果
メディカルダイエットには、主に2つの効果が期待できます。
- メディカルダイエットの主な効果
- 食欲抑制
⇒食欲を減少させることで過食や間食を減らし、食事量をコントロール吸収阻害
⇒食事から吸収される炭水化物(糖質)や脂肪を減らすことで肥満を防ぐ
この他にも薬の種類によっては、基礎代謝を高めてエネルギー消費量を増やすことでウエイトコントロールを行うことも可能です。
また、ダイエットマシン(痩身マシン)を用いた施術では、肥満の根本的な原因である脂肪細胞にもアプローチできます。
これにより部分痩せの効果も期待でき、たとえば胸以外の部位の脂肪を落とすといったことも可能です。
どのくらい痩せる?
メディカルダイエットの減量効果は、1ヵ月でマイナス1〜3kgを目安にするのが一般的です。
体質や健康状態、ライフスタイル、さらに治療プランによっても減量ペースは異なるので、効果には個人差が出やすいことは覚えておきましょう。
ちなみに、メディカルダイエットだからといって、短期間で劇的な減量効果は期待できません。
急激な体重変化は一時的な効果に終わってしまったり、健康リスクを伴うことがあることからも推奨されていません。
健康をキープしつつ痩せるにはスローペースな減量が基本となるので、1人ひとりのペースで治療を進めることが大切です。
表参道メディカルクリニックの症例
表参道メディカルクリニックでは、ダイエット薬や瘦身マシンを組み合わせることで効率的なダイエットを行えます。
効果には個人差がありますが、当院で治療を受ける患者様の体重減少(kg)を平均すると2カ月で-7kgほどの減量効果が見込め、人によっては-10kgを達成された方もいらっしゃいます。
メディカルダイエットについては、無料カウンセリングを実施しております。
ダイエットの悩みや、理想のボディラインを作りたい方は、表参道メディカルクリニックにお任せください。
メディカルダイエットのメリット
メディカルダイエットのメリットには、次のようなことがあげられます。
- 効率的な体重減少
- 続けるだけで体重が減っていく
- ピンポイントで脂肪を減少
- リバウンドのリスクが低い
- 減量による皮膚のたるみや老けこみ、肌荒れを防止
- 治療によっては効果がすぐ現れる
メディカルダイエットでは、「つらい」「きつい」「続けられない」といったネガティブな面がほとんどありません。
医学的なアプローチによりリバウンドするリスクを最小限にとどめ、効率的にウエイトコントロールできます。
また、単に痩せることだけを目標とはしておらず、痩せることで将来の病気の予防や体型に対する悩みやコンプレックス解消によるQOL(生活の質)向上も期待できます。
メディカルダイエットのデメリット
メディカルダイエットのデメリットには、次のようなことがあげられます。
- 副作用
- 治療コスト
メディカルダイエットはダイエット薬や医療マシンを用いるので、治療中に頭痛や吐き気、便秘といった副作用が生じる可能性があります。
依存性は基本的にありませんが、一部の特定の薬には依存の報告があるので長期的な服用に適さないものもあります。
またメディカルダイエットは、BMIが35以上の高度肥満症以外には保険が適用されません。
なので自費診療が一般的で、治療期間によってはコストが高額になるので覚えておきましょう。
メディカルダイエットの薬と医療マシンの種類
メディカルダイエットに用いる薬と医療マシンの種類はいくつかあり、健康状態やライフスタイル、ダイエットの悩み・目標などに合わせて選べます。
- ダイエット薬と医療マシンの種類
-
- 内服薬
- 注射薬
- 医療マシン
- ダイエット点滴
- 漢方薬
- サプリメント
医師の指導を受けさえすれば自宅で治療を行えるものから、通院によって進めていくものまでさまざまです。
ここからはそれぞれの治療方法について簡単に解説するので、希望にあったメディカルダイエットを見つけるヒントにしてみてください。
注射薬
メディカルダイエットを代表するのが注射薬です。
GLP-1ダイエットとも呼ばれ、ご自身で皮下注射を行うことで食事制限に近い効果により自然に体重を減少させます。
- 自己注射の種類
-
- サクセンダ
- オゼンピック
- トルリシティー
- ウゴービ
また注射薬にはGLP-1ダイエットのように全身痩せではなく、部分痩せを目的とする医師によるダイエット注射もあります。
- 医師による注射
-
- 脂肪溶解注射
脂肪細胞に直接アプローチして破壊し体外に排泄させることで、大がかりな手術なしで気になる部位のサイズダウンが可能です。
内服薬
内服薬にはGLP-1注射をタブレット化した「リベルサス」をはじめ、脂質や糖質の吸収を一部抑えて体外に排泄する効果があります。
- 内服薬
-
- リベルサス
- フォシーガ
- サノレックス
- ゼニカル など
内服薬の種類によっては過食を抑える効果も期待できるので、食べ過ぎ・間食を抑えた食事量のコントロールも可能です。
医療マシン
医療マシンとは、部分痩せに用いる痩身機器を指します。
お腹周りや太もも、お尻、二の腕などに付いた脂肪をスッキリさせ、なかなか落ちにくい皮下脂肪やセルライトにも効果的です。
- 医療痩身マシン
-
■脂肪減少
脂肪細胞を冷却・加熱して破壊し老廃物として体外に排泄させる■筋肉増強
電流により筋肉を引き締め、基礎代謝の増加により太りにくい体質へと変化させる■代謝UP
ラジオ波(高周波の電磁波)を当てて、摩擦熱によって脂肪やセルライトを除去する
上記の医療マシンは、他のメディカルダイエットとの併用も可能となっています。
全身痩せを狙いつつ、脂肪が落ちるのが遅い部位にはマシンを併用すると短期間で集中的なダイエットも可能です。
ダイエット点滴
基礎代謝が落ちて痩せにくくなっている場合に効果的なのが、ダイエット点滴です。
体脂肪の増加を抑えたり、脂肪燃焼に機能する栄養素を中心に配合し、痩せやすい体質づくりをサポートします。
- ダイエット点滴の主な成分
-
- α-リポ酸
- L-カルニチン
- ビタミンB群
- アミノ酸
など
点滴によってさまざまな栄養素を直接投与するので、一度に大量の成分を摂取できることからサプリメントよりも即効性が期待できます。
漢方薬
漢方薬は体質からくる肥満(水太り、脂肪太り、固太りなど)に効果的なため、メディカルダイエットの1つとして用いられることがあります。
- 漢方薬
-
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
- 大柴胡湯(だいさいことう)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
など
上記には薬効を認める2種類以上の生薬(草木、動物、鉱物など)が含まれています。
原料が自然由来なため医薬品にくらべ効果がおだやかな分、副作用が少ない傾向にあるので服用を続けやすいのが特徴です。
ダイエットサプリメント
ダイエットサプリメントとは、痩せやすい体質への改善をサポートする栄養補助食品です。
主にアミノ酸やビタミンやミネラル、ハーブなど特定の栄養素を含み、食事管理や運動といった一般的なダイエットの減量をサポートします。
- ダイエットサプリメント
-
- BBX
- カーブトリム
など
またダイエットサプリは減量をサポートするだけでなく、食事制限による不足しがちな栄養素の補助も目的としています。
メディカルダイエットが必要な人
メディカルダイエットが必要な人の基準の1つとして、BMIがあげられます。
ボディ・マス指数や体格指数とも呼ばれ、以下のようにして求められます。
上記の計算式で得られた体格指数を次の表に当てはめ、メディカルダイエットによる治療が必要か医師が判断を行います。
BMI(体格指数) | 基準 |
---|---|
18.50未満 | 低体重(痩せ) |
18.50以上~25.00未満 | 普通体重 |
25.00以上~30.00未満 | 肥満(1度) |
30.00以上~35.00未満 | 肥満(2度) |
35.00以上~40.00未満 | 肥満(3度) |
40.00以上 | 肥満(4度) |
基本的には、低体重(痩せ)の人にはダイエットは必要ありません。
なので普通体重からが治療の対象となりえ、見た目が痩せていたとしても内臓脂肪の数値が標準を超えていると治療を受けられることもあるのでご相談ください。
表参道メディカルクリニックのメディカルダイエットの価格
表参道メディカルクリニックのメディカルダイエットの価格は、次の表をご参考ください。
ダイエット薬 | 価格 |
---|---|
サクセンダ | 44,000円/本 |
リベルサス | 3mg:440円/錠 7mg:880円/錠 |
カナグル | 275円/錠 |
ゼニカル | 308円/錠 |
防風通聖散 | 55円/包 |
防己黄耆湯 | 55円/包 |
医療痩身マシン | 価格 |
---|---|
スティムシュアー | 49,500円/回 |
クリスタルプロ | 55,000円/部位 |
ボディリニア | 44,000円/300ショット |
脂肪溶解注射 | 8,800円/1cc |
上記のほかにも、コースの方もご用意しています。
コース名 | 価格 |
---|---|
美尻・美脚コース | 295,000円 |
上半身集中コース | 330,000円 |
美ボディーコース | 430,000円 |
全身フルモデルコース | 480,000円 |
当院ではInBodyを使って体重や体脂肪、部位ごとの筋肉量や水分量、タンパク質やミネラルの量などを事前に測定します。
これらの数値とダイエットの悩みとを組み合わせて、身体に最適なメディカルダイエットをご提案させていただきます。
メディカルダイエットの注意点
メディカルダイエットを受ける上で、注意点がいくつかあります。
誤った治療方法による失敗や、体調を崩してしまわないためにも、次で解説する注意点を守って健康的に痩せることを心がけていきましょう。
薬は用法用量を必ず守る
薬の使用量を自己判断で変更してしまうと、突然体調を崩してしまったり、副作用が強く出てしまうおそれがあります。
効果と副作用のバランスを考慮して薬の使用方法はそれぞれ決められているため、ご自身の感覚を頼りにした誤った使用は控えましょう。
例)
食べ過ぎた日→薬の用量を増やす など
なお、決められた以上の用量を増やしてもダイエット効果が高まることはありません。
治療継続が難しくなるケースもあるので、健康的に痩せていくためにも医師の指示に従った使用を心がけてください。
メディカルダイエットを受けられない人もいる
- BMI18.5以下の人
- 治療に用いる薬剤に対して過敏症(アレルギー)の既往歴がある人
- 妊娠あるいは妊娠の可能性がある女性
- 授乳中の女性
- 直近の病気の既往歴からリスクが上回ると医師に判断された人
- 特定の薬を服用中の人
など
ダイエット薬や痩身マシンの種類によっても、治療を受けられない人は異なります。
健康状態に不安があったり、現在服用している薬などがあれば、事前に医師に申し出るようにしてください。
海外通販(個人輸入)は利用しない
メディカルダイエットに用いられる一部の薬は、海外通販(個人輸入)でも購入できてしまいます。
しかも価格が安く、通院や医師の診察などの手順を省けることから、通販感覚で利用する人が後を絶ちません。
海外通販(個人輸入)を利用するにあたっての代表的なリスクには、次のようなことがあげられます。
⇒薬の健康状態への影響や飲み合わせがわからない
偽物や粗悪品
⇒未知の副作用や有効成分の不足や過剰摂取
犯罪やトラブル
⇒ネット詐欺や通関差し押さえなど輸入上のトラブル
医療医薬品を医師の判断なしで使用してしまうと何が起こるかわからず、健康状態に害を及ぼすことがあります。
また薬の飲み合わせにも同じことが言え、ダイエットどころではなくなってしまうことも。
トラブルや被害の報告も多いので、ダイエット薬を購入・使用したいのであれば医療機関への相談が必須です。
食べることもダイエット
「食べない=痩せる」のは当たり前のようにも思えますが、それは一時的なことであり、やり方によっては逆効果です。
食べるのを極端に制限すれば、身体は飢餓状態になることで太りやすくなります。
特に糖質や脂質は太る原因として忌み嫌われがちですが、身体にとってはエネルギーであり、一定量は必ず必要です。
食べる量や回数を見直すだけでも身体は応えてくれるので、メディカルダイエット中もバランス良く食事を摂ることを意識していきましょう。
数字に囚われすぎない
メディカルダイエットに限らずダイエット全般に言えることですが、体重、体脂肪、ウエスト、消費カロリーなどの数字に追われて一喜一憂するのは控えましょう。
数字はモチベーションにはなりますが、ダイエットを続けていれば停滞期もあり、思ったような結果が出ない時期は誰にでもあります。
そこで無理をして極端な食事制限やオーバーワーク、ダイエット薬の乱用などは、健康を害する可能性があります。
健康的に痩せるためにも短期間で劇的な変化を求めるのではなく、長期的に目標体重に近づけていくことが大切です。
メディカルダイエットが向いている人
メディカルダイエットが向いているのは、次のような人です。
- メディカルダイエットが向いている人
- ・ぽっこりお腹や浮き輪肉が気になりはじめた人
・食事のコントロールが難しい、あるいはストレスになっている人
・基礎代謝が落ち始めた30代以降のミドル世代
・身体を動かすのが億劫あうりは苦手な人
・部分痩せを希望している人
・生活習慣病予備軍やメタボリックシンドロームの人
自己流のダイエットは誤った方法で行ってしまいがちで、時間をかけても、それに見合っただけの身体の変化を実感するのは難しいこともあります。
最短で理想の身体づくりをするためにも、上記のような悩みを抱えている人はメディカルダイエットを検討してみてください。
治療によって受けられない人も異なり、誰でもメディカルダイエットを受けられるわけではありません。
健康状態に不安があったり、常用している薬などがあれば、事前に医師に申し出るようにしてください。
メディカルダイエットで無理なく減量!
クリニックや病院など医療機関で行われるメディカルダイエットは、医薬品や医療機器を使って減量を目指すダイエットです。
医師の診断のもと、ご自身の健康状態をしっかりと把握しながら減量できます。
また、ダイエット薬や医療マシンにはいくつかの種類があるため、痩せたい部位や希望に合ったものを選びましょう。
表参道メディカルクリニックのメディカルダイエットでは、効果を高められるよう、さまざまなメニューを組み合わせています。無料カウンセリングも行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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よくある質問
Q,メディカルダイエットとは、どんなダイエット法ですか?
メディカルダイエットは、医師のもとで行われる体重管理プログラムです。
一般的にはダイエット薬や痩身マシンを用い、医療機関によっては栄養指導や運動療法なども行っています。
ダイエットの悩みやライフスタイルに合わせて治療はカスタマイズされるので、効率的かつ安全に減量していくことができます。
メディカルダイエットは保険適用になりますか?
メディカルダイエットは、保険適用外が原則です。
自費診療となるのが一般的ですが、高度肥満と認められた場合は一部の治療が保険適用で受けられます。
なお、保険適用の条件は、高度肥満だけではありません。
他にもいくつかの条件を満たしている必要があるので、BMIが35以上の人は大学病院や総合病院などに相談してみることをおすすめします。
ぽっちゃり体型や肥満とされる目安はありますか?
肥満の目安として用いられるのが、BMI(体格指数)です。
BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値で求められ、25以上だと「やや肥満」、30以上を肥満と分類しています。
メディカルダイエットは皮下脂肪にも効果的ですか?
メディカルダイエットは、一般的なダイエットでは落ちにくい皮下脂肪にも効果的です。
特に医療マシンを用いた治療が有効であり、脂肪細胞に直接アプローチし体外に排泄させるので部分痩せを目指すこともできます。
Q,メディカルダイエットの効果はいつ頃から実感できますか?
メディカルダイエットの効果を実感できるまでの期間は、治療開始2週間〜1ヵ月と個人差があります。
体型や体質、治療方法によっても期間に差が生じるので、「いつまでに」「どのくらい痩せたいか」を医師に相談して治療プログラムを組んでもらいましょう。
Q,メディカルダイエットの治療期間はどのくらいですか?
メディカルダイエットの治療期間は、個人の目標体重にもよります。
治療1ヵ月で1~3kgほどの減量効果が期待できるので、目標に合わせて治療継続を判断するようにしてください。
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