リベルサスの飲み方|痩せるための正しい服用方法をご紹介
リベルサスの減量効果を得るためには、正しい飲み方を知ることがとても重要です。
というのも、リベルサスの有効成分セマグルチドは胃で吸収されるため、服用前後の行動が成分の吸収に大きく関係してしまうためです。
このページでは、リベルサスの正しい飲み方について詳しく解説しています。
GLP-1ダイエットでリベルサスを取り入れる際は、ここでの情報を効果を最大限に引き出すためのヒントとして活用してください。
GLP-1ダイエット完全ガイド|効果や副作用、薬の種類について
リベルサスを服用する前に知っておくべきこと
リベルサスを服用する前には、事前の準備と注意が必要です。
安全かつ効果的に服用するためにも、以下のポイントを把握し、適切な準備を行っていきましょう。
服用前の健康チェック
リベルサスは、ダイエットを希望する人なら誰でも服用できるわけではありません。
医師により事前に以下のようなチェックが入ります。
持病の確認を行い、服用上のリスクの有無を評価
体質
リベルサスに含まれる成分にアレルギーがないかの確認
服用中の薬
リベルサスとの相互作用(飲み合わせ)の確認
治療前のBMI
ダイエットが必要な体型かを判断
リベルサスの服用は、治療による体重減少が健康上の観点から適切と判断される場合にのみ処方されます。
自己判断ができないため、ご自身の体重管理にリベルサスが最適な選択か医師の診察を受けるようにしてください。
目標体重の設定
ダイエットによるウエイトコントロールは、現実的かつ健康的な目標体重の設定が不可欠です。
目標体重を設定する際は、以下のポイントも考慮しましょう。
挫折・失敗しないために、過去の経験を活かした目標設定を行う
段階的な目標
モチベーション維持のために大きな目標に向かって小さな成功体験を積み重ねる
医師との相談
体重減少ペースや目標体重が適切かどうかアドバイスを求める
目標体重の設定は、単に数値を決めること以上の意味があります。
身体への理解と健康を優先したアプローチを反映することで、リベルサスを用いたダイエットの成功率を高めます。
リベルサスの正しい飲み方
リベルサスは、1日1回1錠(3mg・7mg・14mgmのいずれか)を服用します。
- 用量の違い
- 開始用量:3mg
維持用量:7mg
治療強化の用量:14mg
基本的には低用量の3mgから治療をスタートし、経過を見つつ、4週間以上が経過するごとに増量するか判断を行います。
これには副作用である胃腸障害を抑える目的もあり、いきなり高用量からスタートするのは一般的ではありません。
なお、14mgへの増量は、7mgで効果が十分でない場合に限られます。
また効果を最大限に引き出すためには、3つのポイントがあります。
・服用は約120ml以下の水のみ
・服用後は少なくとも30分は何も口にしない
これらを守らないと薬の吸収に影響が及んでしまい、十分な効果が得られない可能性があります。
それぞれのポイントについて、以下でより詳しく見ていきましょう。
起床時に服用する
リベルサスは、1日のはじまり(起床時)に服用することが推奨されています。
この理由は、胃が空の状態であれば、有効成分が食べ物や飲み物によって影響を受けずに効率良く吸収されるためです。
一般的に起床時は空腹状態であるため、このタイミングであれば吸収が妨げられるリスクを最小限に抑えられます。
コップ約半分(120ml以下)の水で服用
リベルサスは水といっしょに服用しますが、その際の飲水量は約120ml以下と決められています。
一般的なガラスコップに半分まで注いだら約100mlなので、コップ半分の水と覚えておきましょう。
ちなみに約120ml以下と決められているのは、食べ物と同じように飲水量がリベルサスの吸収に影響を及ぼすことが確認されているためです。
必要以上の水で服用してしまうと、吸収促進剤であるSNACの働きが悪くなり、吸収率の低下を招いて効果が落ちるのでご注意ください。
なお、水以外の飲料で服用するのもNGです。
お茶やコーヒー、あるいは服薬ゼリーなどで服用することもできず、また吸収への影響がわからないため分割・粉砕、かみ砕いての服用も控えてください。
服用後少なくとも30分は飲食を避ける
リベルサスを服用した後の絶食時間は、薬が体内で吸収される量(曝露量)に影響します。
服用後の絶食時間を15分と30分で比較したところ、30分絶食した方が吸収率が有意に高いことがわかっています。
また絶食時間を30分と60分とでは有意な差が見られなかったため、服用後少なくとも30分以上は飲食を控えることが推奨されています。
したがって、リベルサスの効果を最大限に引き出すためには、服用してから30分以上は飲んだり食べたりを控えるようにしてください。
リベルサス服用中の注意点
リベルサスの服用中は、その効果を最大限に引き出し、副作用を最小限に抑えるための注意点がいくつかあります。
以下の服用上のルールを守ることが安全な服用につながるので、自己判断は控えるようにしてください。
服用期間について
リベルサスの服用期間については、特に決まりはありません。
ただ、薬を慢性的に続けるのは副作用のリスクから好ましいとは言えないため、目標を達成した時点で治療を終えると良いでしょう。
通常、リベルサスは、1ヵ月でマイナス1〜3キロほどの減量効果が期待できます。
もともとの体格や体重にもよりますが、マイナス4〜5キロが外見に変化が現れはじめる目安です。
そのため3ヵ月以上は服用が推奨され、その後は理想の体重や体型といった目標に応じて治療継続を医師と検討してみてください。
飲み忘れや食後になってしまった場合
リベルサスを飲み忘れた場合や、服用タイミングが食後となるのであれば、その日の服用はスキップしてください。
また、飲まなかった日の分を翌日にまとめて2錠とすることもできません。
これは薬の吸収を促進する添加物(SNAC)が、1錠中に300mgと最適な量で含まれているためです。
複数錠をまとめて服用すると薬の吸収に影響が及び、効果が十分に得られない可能性があります。
本来の効果を期待するためにも、1日のはじまりである起床時に服用できるよう習慣づけてください。
副作用が出ることも
リベルサスは、服用開始時や用量を増やしたタイミングで消火器症状が起こりやすいです。
・下痢
・便秘
・お腹が張る
・むかむかする
など
一過性の症状となるので、時間とともに自然に治まることがほとんどです。
しかし、嘔吐を伴った激しい腹痛、ふるえ、冷や汗など、重い副作用の初期症状が疑われるので注意してください。
副作用の発現には個人差があります。
通常とは異なると感じるだけでもリベルサスの服用は一旦中止し、速やかに医師にご相談ください。
リベルサスの副作用|吐き気や下痢などの発現率や対処法、注意点などを解説
過度な食事制限は控える
リベルサスを服用中、目標体重の達成を目指すあまり、過度な食事制限を行うことは推奨されません。
特に糖質制限のようなダイエット法を併用してしまうと、低血糖を起こすリスクが高まり、治療を続けるのが難しくなってしまうこともあります。
過度な食事制限は一時的な体重減少にはなるかもしれませんが、それには健康を害するリスクを伴います。
栄養やエネルギーの不足は、日中のパフォーマンスを低下させたり、長期的な健康問題を引き起こす可能性もあります。
健康的かつ持続可能な方法で続けていくためには、食べることもダイエットと考えて、バランスの摂れた食事を摂るよう心がけてください。
リベルサスの飲み方についてのまとめ
最後に、リベルサスの飲み方についてのポイントをおさらいしておきましょう。
・空腹での服用(起床時推奨)
・約120ml以下の水のみで服用
・服用後は少なくとも30分は飲食を避ける
・通常は3mg錠からスタート
・服用中に過度な食事制限は行わない
リベルサスは経口投与できる唯一のGLP-1受容体作動薬ですが、十分な減量効果を得るためにはいくつもの服用ルールを守らなければなりません。
誤った方法を続けてしまうと減量効果を得られないこともあるので、服用上のルールを守った正しい服用を心がけていきましょう。
よくある質問
Q:リベルサスはどのようにして体重減少をサポートしますか?
リベルサスは食欲抑制や満腹感を持続させて、食事量を減らすことで体重減少をサポートします。
また血糖値をコントロールすることで、脂肪を溜め込みにくい体質へと変化することも期待できます。
Q:リベルサスを飲み忘れた場合、どうすればいいですか?
リベルサスを飲み忘れた場合、その日の服用はスキップし、翌日の起床時に通常どおり1錠剤を服用してください。
飲み忘れた分をまとめて服用はできないので、安定した治療効果を期待するためにも忘れないよう習慣化させていきましょう。
Q:リベルサスの服用中にアルコールを摂取しても大丈夫ですか?
リベルサスの服用中は、可能な限りアルコールの摂取は控えましょう。
低血糖のリスクが高まり、糖質を摂りすぎてしまえばリベルサスを服用していても減量効果が得にくくなります。
Q:リベルサスを服用すれば、食事制限や運動は不要ですか?
リベルサスは、食欲を抑え、満腹感を持続させることで食事量の自然な減少をサポートしますが、これは健康的な食習慣や運動の代わりにはなりません。
食習慣を見直し、健康的なライフスタイルを送れるようサポートする薬になるので、治療後の体型維持のためにも健康的な食習慣や適度な運動は行うようにしましょう。
Q:リベルサスは毎日同じ時間に飲む方が効果的ですか?
リベルサスの服用時間に決まりはありません。
1日1回1錠を、空腹時(起床時)に、約120mlの水のみで服用し、少なくとも30分は飲食を控えましょう。
飲む時間よりも服用前後の胃の状態が重要であるため、起きたら飲むように癖づけることが重要です。